テープ起こしの面倒:表記のドツボにはまるな

1時間30分の大型案件を何とか納品しました。といっても、次の2時間近い大型案件が既に控えてますけどね。
正直、早口と方言と全体的な確認不足で、自信は全くないです。恐らくは直されまくることでしょう。
というか、時給換算いくらになろうが完璧を目指してひらすら頑張るべきなのか、単価も安いしそれなりの出来で割り切るべきなのか、ちょっと判断がつかない。会社としてはもちろん前者の前提で仕事を振ってくるんだろうし、理想は前者なんでしょうが、こっちだってお金が欲しくてやってるわけでテープ起こしの面倒:作業環境は遙かな理想…の最後でもチラッと触れましたが、私の今の単価だと、繁忙期に頑張って月の稼ぎがマックス2万ちょっとなんですよね。閑散期は5000円くらい。
これが閑散期3万、繁忙期7万とかくれるなら、もっと気合い入れて頑張りますよ。
ダメ出しして評価落としてくる本社の社員さんは、恐らく想像もしていないだろう葛藤です。


とまあ、愚痴はこれくらいにして、テープ起こしの話です。
テープ起こしについて紹介されているサイトやホームページでよくある「テープ起こしには表記のルールがあります」という説明。
どこかのサイトで例として「可愛い猫」と「かわいいネコ」という言葉を見ましたが、はっきり言ってそんなかわいらしいもんじゃないです。
 
試しに、私が今まで直された表記ミスを記憶のままに書いていきますかね(一応、文面自体は適当に作ってます。あくまで直された部分だけ)。

  • そんなには、気晴らしでもするです。→そんなときには、気晴らしでもすることです。
  • 先の会議ではそうだといわれましたね。→さきの会議ではそうだと言われましたね。
  • AプランとBプラン、合わせて進めて行こうよ。→AプランとBプラン、併せて進めていこうよ。

 
かなり分かりやすい例で、こんな感じです。これに延々と気をつけながら進めていきます。
もっとややこしい使い分けはいくらでもあり、例えば「つくる」だとつくる、作る、造る、創る。「もと」だともと、本、元、基。「かえる」だと変える、換える、替える。「かかる」だとかかる、掛かる、架かる、係る。あと、基本的に漢字表記の単語でも文頭(文章の初っぱな)につくと接続詞になるから全てひらがなにする、とかもあります(あわせて、したがって辺り)
私は、未だに「言う」と「いう」、「ともに」と「共に」の使い分けがイマイチ分かってません。
 
といっても、これは表記自体の基準なので、テープ起こしに限らず出版物や刊行物に関わる人なら誰でも気をつけることではあるんですけどね。実際、多くのテープ起こし業者が表記基準としている「記者ハンドブック」は、本来はその名の通り新聞や雑誌の記者が使うもので、それをテープ起こし業界が流用しているにすぎません。Webサイトとかで、表記基準よりもニュアンスや雰囲気が優先される場合はまた別でしょうが。だから、例えばクラウドソーシングサイトで募集されてるライター案件には「表記の基準について」なんていう注意書きはほぼ見かけませんし。
 
私のこのブログでも、「もの」「こと」あたりは高確率でひらがな表記になってます。もう気をつけるのが当たり前になっていて、むしろズレてると気になってしまうぐらいですが、ここは個人的なブログにすぎないので、「只今」とか「セキュリティ」とかはわざと基準に逆らって書いてますね(本来「ただいま」はひらがなだし、「セキュリティー」が正しい表記です)。
標準用字用例辞典は…どうなんでしょう。今ざっと調べたら、基本的に速記者が使うためのものという感じですね。転じて、公文書関係の基準といったところでしょうか。
こういった表記辞典での基準に加えて、どうもけっこうな業者が独自の表記基準を持っているようです。某社のトライアル体験記を読んでたら「会社のマイルールがA4でびっしり書いてあった」なんてあって、少し驚いたり。


余談ですが、私はタイプするときからATOKのシステムで(これは会社に感謝です。使ってはいけない字遣いがその場でわかるソフトになってるので)表記を確認しながらタイプしてるんですが、数日前に久々にATOKの登録辞書を確認してみたら、9割方の単語が自動で登録されてて、ちょっと面倒に思いながら間引き作業をしてました。
漢字が分からなくて一時的にカタカナ表記にしたヤマモトさんとかまで勝手に登録されるのはちょっと面白い(笑)。元の単語から極端に省略して学習させた単語(「ございます」と打つのが面倒で「ごす」と登録したりしてます)でないかぎりは、一部を入れればそこそこの字数まで再現してくれるので、ATOKには本当にお世話になってます。

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