もう3月も終わろうとしています。
私は今月は別の事情で精神的に不安定な状態でしたが、とりあえず4月に入ったら、かねてから求人応募している会社の採用手続きが進むことを期待してます。正確にはまだ採用確定ではないんですが、恐らくは採用されると思ってます。
年明けに作業単価がアップしてから、フィードバックでツッコまれる箇所もかなり減り、私自身、かなり自信がついてきたなと実感しています。まあ、かれこれ1年以上やってるんで、当然といえば当然なんですが。
「テープ起こし」の仕様には「素起こし、ケバ取り、整文(、要約)」があるというのはどこのサイトやページでも書いてある基礎の基礎ですが、実際に仕事を請けている私の感想は、
まあ、基本はケバ取りか整文よね。
というものです。
私は今まで素起こし依頼が1件だけ、要約は請けたことがありません。大半がケバ取り、もしくは整文です。意外なことに、社内会議でも「ケバ取り」指定で回されることが結構あります。
「素起こし」は裁判資料もしくは研究用とよく案内されますが、普通の書類のように「読んで話している内容を理解する」という用途では使われないので、思うに「素起こし」に関しては案件全体に対する依頼数が少なく、しかも難易度が高いので私のような未熟なワーカーには回ってこないんでしょう。未熟なワーカーが未熟な原稿を納品すれば、校正ワーカーさんが苦労することになります。「要約」に関しては、「起こし」を越えた「編集」の域に入りますから、こちらも会社として請けている件数自体が少ないのではと思います。
「ケバ」の例として「あのー」「えっと」がメジャーですが、実際のケバはそんな分かりやすいもんじゃありません。
分かりやすいところでは「やっぱり」「あんまり」とかですかね。あと「この」「その」とか。社内会議で資料を示しながら「この資料」と言ってる時の「この」を削っていいかは、いつも迷います(多分、これを削るか残すかはワーカーによる)。
つまり、「ケバ取り」程度のフランクさなら、同じ言葉でも残したり残さなかったりと、ニュアンスによって変わるということですね。これはもう、ワーカーがその会話から受ける印象による、としか言えません。
印象って、意外に人によって違うんです。「写真をプロジェクターで投影している」という場面で、その写真を「写した」か「映した」かどちらで表記すべきか迷ったこともありました。投影したものを写真として捉えるなら「写した」だし、映像として捉えるなら「映した」になるんです。
とはいえ、こういう微妙な部分は会社としても理解していて、黙って校正されることはあっても「ここは違う」と注意されることはありません。
ちなみに、そういう起こし方の違いによって、同じ話でも文章がかなり変わります。文字量が変わることにより、句読点の位置が変わり、果ては段落の分け方が変わるのです。そもそも「あのー」や「えっと」などは読点で区切られることが多いので、その分文字数が多くなり、「ケバ取り」であればちょうど良い行数でおさまる話でも、「素起こし」だとやたら冗長になってしまって、途中で段落分けすることになります。
そういったことも考えると、テープ起こしに必要な要素の1つに「読書」があるなと思います。
私は校正ワーカーさんに「句読点の使い方がよく、原稿が読みやすい」とよく褒められてますが、これは私が読書が好きで、いろいろ本を読んできたからかな、と思っています。(今は時間もお金もなくて全然読めませんが……涙)
まあ、起こしワーカーの立場では、好きにいじれるのが句読点くらいしかないというのが大きいんですが。特に「ケバ取り」だと、「てにをは」を直すのも許されませんから。
そう、テープ起こし依頼の大半は、音源を「読める文章」にするために、わざわざ高めのお金を払って作業を頼むんですよね。
よく「テープ起こしに必要な資質」として「新聞やテレビでニュースを仕入れていること」というのが挙げられていますが、それだけではなく、「とりあえず本を何でも読んでみる」というのも大事かなと思います。それで、たまにハズレ本に当たって「私ならこんなふうに書いて、もっと読みやすくするのに」とか思うのも経験かもしれない(笑)。
かなり前に書いたコナン映画にかこつけたただの自分の話(小説版の宣伝)で「うわ、文章ヘタくそ……」と思ったことに触れましたが、ヘタな文章を読んで「自分ならどんな文章にするか」とか考えるのも、意外に役立つかもしれません。
こういう作文的な要素が排除できないので、テープ起こしは「ライターが兼業しやすい仕事」といわれるんでしょうかね。実際、紙媒体のライターさんは基本的に自分で起こすそうですし。
ということをつらつら書いて、今日は終わります。
イラストとか画像とかを挟んで見やすくしたいなーと思いながら、結局は文字だけの記事を書いてしまう私……すいません、面白味ない書き方で。この話はもうちょっと書くつもりです。
テープ起こしの「正解」
テープ起こし

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