これは「その他の仕事」のカテゴリーにはしたけど、実際の仕事に関係することというより、私が今までの社会人経験で感じたことです。
プロフィールにも軽く載せてますが、私は高校卒業後に一度ドッグトレーナーを夢見て専門学校に通ったものの、思うような就職ができずフリーターとなり、3年ほどして専門学校に入り直して医療事務の勉強をし、地元のクリニックで正社員としてまた3年ちょい働きました。正直言ってめちゃくちゃストレスがたまるところで、最終日の退勤のときにはあまりの解放感に心臓がバクバクいってました。「明日からもう出勤しなくていいのか」と感動してましたね。だったら何で3年も働いたんだと言われそうですが、ひたすらに今後の仕事のためです。職歴に書いて不審に思われないためには3年くらいは勤める必要があると思ったんです。
で、そのクリニックが、マニュアルというものが一切ないところで、「習うより慣れろ」を地で行くスタンスでした。と言っても、慣れていないからと不手際を起こせば怒られるか呆れられるかで、「だったら先に言っといてよ!」としょっちゅう思うものの、そんなことを言い出せない重~い雰囲気がいつも立ちこめていて、毎日息が詰まってました。
それでも、患者さんにはもう言いなり状態で評判は良かったので、給料はそこそこもらえたのがまだ救いでした。とはいえ、冬に残業しまくってやっと月給22万とかだったので、医療事務って割に合わない仕事だと思います。
そんなところなので、先輩も、長く勤めて院内を仕切るようになる人と辞める人に差があって、私の前にいた先輩も2人が辞めていき、その代わりに入った人にこっそり自作のマニュアルを渡しました。ルーズリーフにシャーペンで受付の流れや注意事項とかを書き殴ったもので、「絶対このほうが仕事がやりやすいから」と思いつくままに書きました。あと、私の担当だった仕事を引き継ぐことになったときも、その関連で別に書いて渡しました。
後日、その人が「ちょっと分からないことがあるんですけど」とそのルーズリーフを手に質問に来たとき、シャーペンの字が流れてかすれて、読みにくくなっていました。何度も何度も読んで使ってくれたと一目で分かる状態だったんです。嬉しかった反面、せめてボールペンで書くべきだったと少し後悔しました。
これだけ書くと、やっぱりマニュアルはないとだめだなと思うんですが、他方、マニュアルがしっかりしすぎていて苦しめられたこともあります。
ドッグトレーナーを目指していた間は、ひたすら動物やペット業界への就職を夢見てもがいていました。その一環…というか、今でもやりたい仕事なんですが、動物看護士の見習い的な仕事を一時やってたことがあります。
そこは獣医師が何名も所属している大きめの動物病院で、分院で採用されたんですが、仕事を覚えるためにと1カ月だけ本院で研修として働きました。
そこでは、新人用のマニュアルという形ではなく、教育係への指導マニュアルという感じでファイルができていて、「こうやって教える、教えたらチェックして印をつける」って流れでやってました。これ、とても効率的に見えるんですが、実は人によってはちょっとした地獄になるんですよ。
1度教わっただけのことを完璧に再現できる人ってそうそういないと思うんですが、そのチェックによって、指導係ではない他の人から「これ、もうチェックしてあるからできるよね?」といきなりやらされるんですよ……。調剤とかも、1、2度やっただけのことをいきなり実践でやれと言われるんです。システムへの入力もそうでした。まだ慣れてなくて記憶が曖昧なのに「チェックしてあるということは教えてあるから、できるはず。やれ」と圧力がかかるんです。で、モタモタしてると「遅い。できるんじゃないの?」と言われ、その情報が回った指導係に「え?それ教えたよね?できるはずだからさっさとやってよ」と言われる。
1カ月の研修が何と長かったことか……。で、分院で働き始めたら、本院に比べて格段に少ない仕事量とキツイ先輩たちがいないことでテンションが上がりすぎたのか、どうも院長に「コイツ使えねぇ」と判断されたらしく、結局1カ月でクビになりました。
正社員の採用前提の試用期間に「明日からもう来なくていい」と言われたもんだから、母が「さすがにそれはちょっとおかしい」と院長に直談判に行きました。成人してる娘の職場に親が乗り込むって、今思えばなかなかすごい。結局、話し終わった母が「ここはダメだ。もう忘れよう」ってなって終わりになったんですが、一体どんな話をしたんでしょうかね。
そして今はと言えば、在宅で仕事をするということで、どこの会社で仕事をするにも全てマニュアル化されたデータを読み込んで業務にかかるというのが当たり前になっております。
同じ空間にいれば、状況を見せて「ここってどうするんですか?」と一言で済むようなことでも、全て言葉かデータにして説明することになるので、多分、手間としては倍どころじゃない気がする。それでも、通勤ができないような会社とも仕事ができるということで、こういう動きはもう止まらないんでしょうね。
とりあえず、何事も極端なのはよろしくない、ということでしょうか。
数年分の出来事を書き殴ったら長くなってしまいました。読んでいただけて感謝します。

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