「オンライン会議」のテープ起こしに潜む罠

最近、「サンデーってマイナー雑誌になったんだな」と実感します。何かというと、私がハマるサンデー作品が大抵、近所の書店に置いてないんですよ……。以前ハマっていた ノケモノたちの夜(1) (少年サンデーコミックス) (一応Amazonのリンク貼っときます)もなかったし、今ハマってるタタリ (1) (少年サンデーコミックス) | 彌 も、かなりの大型書店に行かないと売ってません。
ちなみに、昨日はこの「タタリ」の最新3巻を買うために、わざわざ電車に乗って名古屋駅の三省堂書店まで行きました。どのくらい人気なのかわからないので、応援のために本とKindleの両方買うようにしてます……が、本で買っちゃうとKindleはほぼ見ないですね。やっぱり液晶画面で見るのと実際の本で見るのとでは実感と迫力が違います。


で、前回の記事で書いた「そりゃないよ……」なテープ起こしの落とし穴を、忘れないうちに書いておこうと思います。
案件を請けた時点での情報としては、こんな感じでした。

  • オンライン会議の文字起こしで録画あり、音声もクリア。
  • 添付資料は当日使用したもの全部あり。
  • 起こし指定箇所が割と飛び飛びではあった。

最後がちょっと懸念点だったものの、「ありがたい、結構楽そうだ」と思いつつ請けました。
で、実際やってみると。

  • 会議の案件なのに、当日の出席者一覧がない。誰がどんな立場なのかわからず、進行役の名前がわからない。
  • たまに名前が出てくるものの、名乗らない人が多く、誰が話しているのかよくわからない。
  • オンライン会議なのに、発言者の顔も名前も画面に出てこない。
  • ド長い会議の一部箇所のみの起こしなので、指定箇所のみ聞いていると話が途中から始まる。本当に、こういう場合って指定箇所以外も聞き込まないといけないんでしょうかね。

一番キツかったのが3番目でした。会議の参加者がほぼ男性だし、似た声質&似た立場の人が複数おり、10人分くらいの音声サンプルを作る羽目になりました。それだけで1時間くらいかかったのに、それでも全部は特定できず、何度も聞き直す羽目に……。
(ちなみに音声サンプルというのは、音声から特定の範囲だけを個別に抽出して、名前が確定してる部分をサンプルとして個別ファイルにし、確定してない部分の音声を聞き比べて誰が話してるか確定するものです。これにはいつも使っている音声再生ソフトとは別に、音声抽出ソフトとそのサンプルの再生ソフトが必要です)これは元々私は知らなかったものですが、契約してる会社から「こんなソフトを入れておくと便利だよ」と教えてもらいました。入れといて本当に良かったです。
 
いつもは音声再生ソフト(有料)とフットスイッチ、あとプロ用のスタジオヘッドホン、あとサブモニターを使ってますが、案件によっては、これだけ揃えてもまだ足りないということですよ……。誰だよ、「テープ起こしはパソコン一台あればできる」とか言ってるのは。やったこともないのに適当なこと言ってるサイトの多いこと。
まあ、「納品するだけ」ならパソコンとその辺で買ったイヤホンだけでできるんでしょう、多分。そういう人たちはクラウドワークスとかにいっぱいいそう。っていうか、少し前に久々にクラウドワークスの案件見てみたら、文字起こし案件のほとんどが動画の起こしでしたが、あそこのワーカーさんたちはどうやって対応してるんでしょうかね。私の知る限り「動画を取り込める無料の音声再生ソフト」は存在しないはずですが。で、私のように専門業者から仕事をもらい続けようと思うと、そんな環境じゃとてもできませんね。というか、私程度の作業環境でもまだ甘いほうで、人によっては数万するキーボードとか、どうしても声が聞こえない時には音声増幅ツールまで用意しているようです(「声が小さくて聞き取れない」という経験はない私に言わせると、その聞き取り困難箇所以外が大音量になっちゃって逆に大変じゃないかと思いますが)。
 
結局、それなりの収入を得たければ、それなりの設備投資が必要だということです(設備投資すれば稼げるとは言ってない)。っていうか、これだけ揃えても収入が安定せず、パートを始めたらテープ起こし案件の作業時間を確保するのが難しくなり、ヒーヒー言ってる私は一体……?
 
私の契約先は違いますが、業者によっては案件ごとに難易度を考慮して分単価が変えられているようですが、こんなふうに「作業を始めてみないとわからない難しさ」を考えると、実際の作業をしない社員の判断は、あまり当てにならないんじゃないかと思いますね。

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