コナン界におけるホームズの威光が半端ない。

コナンがシャーロック・ホームズのマニアだということは割と有名だと思いますが、コナンとその周りの探偵やミステリーマニアだけでなく、コナンの世界では割と当たり前に「有名な探偵といえばホームズ」な常識があります。ここでコロンボやポアロなどはあまり出てこない(笑)。私個人としては「エイドリアン・モンク」が結構好きなんですが、マイナーですよねー…。各種恐怖症や潔癖症を持つ変わり者の名探偵で、コナンのコミックス裏表紙裏の「名探偵図鑑」にも登場したんですが。相棒のシャロンがいい味出してました。


私、高校時代に「こんなにコナンが心酔するホームズって、どんな素晴らしい人物なんだろう」と図書室にあったホームズシリーズを一通り読んでみたことがあるんですが、どうも私には合いませんでした。いや、彼の天才的な頭脳は私などは種明かしを読んでも分からないくらいのハイレベルなお方なんですが、人間的魅力が感じられなかったんですよね……。あの肩透かし感、源氏物語を読んだときに似てるかもしれません。「……そうか、これが世界的に評価されてるのか……」という、何とも言えない感じです。否定する気はないけど「うんうん!」とも言えない微妙な感覚。
 
とはいえ、架空の住所を現実にしてしまったすごいお人なので、コナンの作中でも度々登場します。劇場版では、アレンジされたとはいえご本人が御目見得しました。(興味のある方は「ベイカー街の亡霊」をチェック。)
 
で、本題です。
まずすごいのが、「ホームズに関する著書が許せないから殺した」という事件。アニメタイトルはまんま「ホームズフリーク殺人事件」でした。

この人、犯行を見破られた恋人を殺しといてこの言いようです(見切れてますが、おっちゃんにもツッコまれてました)。どんだけだよ。
 
ちなみに、このアイリーンさんの扱いについても少し言いたい。彼女、シャーロキアンの間でかなり神格化されてますが、実際は結婚するのにその辺のにーちゃん(これがホームズだった)を証人として引っ張り込み、自分の微妙な事情がホームズにバレたと悟ってさっさと逃げ出した女性なんですよね。
ホームズは元々女性を見下していたので、出し抜かれたことに感服して特別視するようになったという流れだったと思いますが(正直言ってあまり鮮明に覚えてない)、「昔の男なんぞよりいい男と結婚して幸せです。バイバイ」って置き手紙を残してたことは覚えてますよ。彼女にとってホームズは「何とか振り切った追跡者」でしかないと思うんですがね。ホームズが特別であるシャーロキアンの方々からすれば、「ホームズの特別となった女性は、ホームズに対して特別に思っててほしい」ってことですかね。
 
ところで、コナンでホームズというと、もっと分かりやすい「ホームズの黙示録」シリーズがあります。コミックスで言うと71巻辺りなんですが、ここで「シャーロック・ホームズ」シリーズがかなりクローズアップされるんですが、私が注目したいのは事件そのものよりも、この認識です。

世界ランクナンバーワンのテニスプレイヤー、ミネルバ・グラスさんがさらっと「私の敬愛する名探偵」と称しております。ウインブルドン決勝の前には必ずベイカー街のホームズ像にお参り(?)するというから、かなりのファンですね。彼女はイギリス人の母親の影響でシャーロキアンになったと説明していますが、別にコナン界においてホームズは元々神なので、そんな前提条件要らなかったと思うなぁ(笑)。
 
そして、今日私が1番注目するのは、このどの事件でもなく、コミックス67巻収録のアニメタイトル「黒き13の暗示」辺りの事件のシーンです。
これ、コナンたちが百貨店に爆弾騒ぎで閉じ込められてる間にその外には組織の人間が集ってて、同時に組織内で少しイザコザが起きてるっていう場面なんですけど、疑いを向けられたキールの言い分にサラっとホームズが入ってます。

国際的犯罪組織の中でも、「神がかり的な頭脳の持ち主といえばホームズ」なのです。何の前提条件もなくてもホームズです。恐るべしホームズの威光。
彼女は実はCIA諜報員なので教養はあるはずですが、多分これは彼女が優秀な諜報員でなくても同じ流れとセリフだったことでしょう。
その後で、あのジンですらこう言ってます。

ジンの生い立ちはまったくの謎なのでジンがどれほどの教養を身につけているかは不明ですが、少なくとも「温度差が激しいと交感神経が刺激されて心臓に負担がかかるから、心臓を病んでいる男が東京から群馬の山奥に行くわけがない」とナチュラルに断言するくらいには知識ある人なので(気になる方はコミックス38巻をどうぞ)、まあホームズのことくらいは知ってて当然ですかね。
(寒暖差によって心臓に負担がかかりそうだというのは容易に想像できても、交感神経がどうとかの知識はあまり出てこないと思うんですよ…)
 
ホームズの名前や知識が出てくるエピソードはまだまだ山ほどあるので割愛しますが、本当にコナン界においてシャーロック・ホームズというお方は「誰もが知っていて当然、天才の代名詞」なんですね。多分、現実の知名度はもうちょっとだけ低いと思います。というか、犯罪組織の構成員に教養なんて必要ないから「ホームズ?何それおいしいの?」的な反応をする組織の下っ端とかが出てきたらそれはそれで面白いんではなかろうかと思いますが、そんな不届き者は多分出ないでしょう(笑)。

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