今年も「コナン」と「行政」の話

なんか、映画についての感想を出したくらいから、このブログのアクセス数がガクッと落ちました(笑)。やっぱり、マイナーな仕事についての愚痴や問題提起はともかく、コナン関連の批判はウケが悪いようですね。
こういう時、うまく収益化できていないブログは気楽でいいです。何を書いてもお金が入らなくなるわけではないので(むしろ有料プランで書いてるからお金は払ってる状態)、書きたいことを書けます。
とはいえ、やはり全世界の不特定多数の方々に向けていることは踏まえ、「誰が読むかわからない」という前提で書いていることは変わりないですが。
 
もっとあれこれ書こうかと思ってたんですが、やっぱり趣味については極力楽しいことを書いていきたい、ブログに来てくださる方にとって「読み物」としての価値を保ちたいと思っているので、今日は同じ「映画について」でも、ちょっと視点を変えてみようと思います。
 
去年の映画では、公開前に議会から見る「コナンへの期待」 という記事を書きましたが、今年も実在の施設が登場するということで、また調べてみました。
ただ、「函館市」というコラボ先がはっきりしていた去年と違い、今年についてはコラボ主体が「長野県」なのか天文台がある「南牧村」なのか、はたまた別の主体なのかが、よくわかりませんでした。ついでに、長野に映画やドラマなどの舞台を誘致する「信州フィルムコミッション」なるものもあり……ただ、こちらはホームページを見てもこの映画について触れていなかったので、恐らくは関係ないかと思われます。(ちなみに「信州フィルムコミッションネットワーク」と「信州上田フィルムコミッション」がありました。めっちゃ紛らわしいと思うのは私だけか?)
 
観光用の特設サイトを見ると、

こうして「信州」という表記になっているのですが、サイト自体は「長野県公式観光サイト」の表記もあり。
長野:コナン新作八ヶ岳舞台 18日公開によると、

本作でも大勢の観光客来訪が見込まれることから、南牧村では「コナン関連事業費」として、今年度当初予算に3234万円を計上した。映画上映に合わせて9月末まで、JR野辺山駅から同観測所を結ぶ無料バスを運行したり、駐車場を整備したりするという。

とのことで。
去年の函館でも予算計上されたのはトータル2000万円だったのに、南牧村は3000万円以上も予算かけてるってマジですか……。
しかし、その割にあまり大々的なPRをしていないように見えるのは、私の気のせいですかね。野辺山駅から天文台へシャトルバスを毎日十数往復出すようですが、それと駐車場の整備だけで何千万もかかるか……?
 
とりあえず長野県議会 会議録検索システムで検索してみたのですが、「コナン」で引っ掛かったのは、去年12月に開かれた「総務企画警察委員会」におけるこんな議事でした。

最後に、これは質問になるかどうか分からないんですけれども、『名探偵コナン』という映画が、このたび長野県を舞台に来年の4月に公開されるということでございます。

多くの全国のコナンファンの皆さん方が長野県に訪れて、そして長野県警の働きぶりもしっかりと評価されるように上映してもらいたいなと思うわけですけれども、このように長野県警が活躍されて、そして長野県土がまさに舞台になるという上映される映画でございますけれども、

委員が今おっしゃいましたとおり、原作者の青山先生が今年の5月に長野県警の取材にいらっしゃいまして、そのことを長野県警のSNSなどで発表したところ、非常に大きな反響を呼びました。また、これも報道されておりますけれども、取材の際に青山先生から頂いた色紙、長野県の警察官という設定になっているキャラクターとコナンが一緒に描いてある色紙を、県庁のホールなどで一般公開しましたところ、物すごくお客さんがたくさん来られたということで、改めて「名探偵コナン」の人気、それから知名度の高さというものに対して驚いたところでございます。

来年春に公開予定の「名探偵コナン」の劇場版におきましては、長野県を舞台に、長野県警捜査一課のキャラクターが登場するものと承知しております。
その上で、委員から御指摘のあったキャラクターを含め、このの劇場版コナンの映画とコラボレーションを図っていくことは、高い広報効果が得られると想定されることから、今後、制作会社との調整を含め、必要な検討を行ってまいりたいと考えております。

いくつか抜粋しましたが、「コナン」に対しての言及はこの程度でした。これが去年12月のやり取りなので、サイトの開設費用などはどこでいつ決まったのか、かなり謎です……。
ちなみにこの質疑の中で、長野県警として「諸伏高明」と「上原由衣」という2人の刑事が出てくる、と触れられていまして、読みながら「何で敢助だけスルー……?」と、ちょっと不思議な気分になりました。
 
あと、天文台のある南牧村の議事録にいたっては、議会事務局|信州・みなみまき村を見るかぎり、そもそも議事録自体が一般公開されていないようです。背広姿のおじいさま方が議会において「コナン」について議論しているやり取りを、ぜひ知りたかったのですが、残念。
その代わりというか、「議会だより」のアーカイブが公開されていたので見てみたのですが、

なぜか該当の質疑についての途中で、アーカイブが終わっていました。
いや、本当にこのページでブチッと切れていました。何で切れてるの!?この先が大事なんじゃん!と思っても、切れてるもんは仕方ない……。
 
ということで、どこがどのくらい出してのコラボキャンペーンなのか、よくわからない、という結論となってしまいました。3000万円の内訳、知りたかったな……。
 
最後に、去年の映画について、函館市の大泉市長の定例会見で触れているのを発見しましたので、ご紹介しようと思います。市長記者会見(令和6年4月23日) | 函館市より。

(記者)
話は変わりますが,名探偵コナンの映画が非常にヒットしておりまして,函館が今回の舞台で,色々イベントが今市内で行われています。コナンがこれだけヒットをしていて,函館に観光客が来ていることを,市長はどう受け止めていらっしゃますでしょうか。あと,コナンには弟の洋さんが出演されていると思いますが,今回,イベントなどで市長と共演する場面はなかったと思っています。今後も多分ないのかということと,あとコナンで共演しなかったら,いつ共演する場面があり得るのかというところを教えてください。
(市長)
まず,2番目の質問の方からお答えします。まず,大泉洋氏と,コラボしたイベントは今回はありません。コナンに関して共演がこれからないのかについては,製作委員会に私から何か問いかけたわけではないですが,こういう映画とか,芸能関係と政治というのは,相性が悪いのではないかと私は思っています。だから,あえて関わらないわけではないですが,何か積極的に連携するようなことは特にしていません。行政として予算をつけて,まちの賑わいをさらに高めるというようなことは,一生懸命やってますし,これからもさらにロングランで続くでしょうし,これからも長い期間,聖地巡礼で来てくれると思います。そういった取り組みはしていきたいと思います。
それから受け止めですが,まず本当にたくさんのコナンファンの皆さんが函館に来ていただいてることに感謝しており,そしてまた心から歓迎をしています。

確かに「大泉洋さんと市長との直接の関わり」は、去年ありませんでしたね。お2人がご兄弟だということが報じられただけでした。
この市長の「政治とエンタメはあまり近づくべきではない」というスタンスは、コナンという「警察という権力機構に近しい作品」にとって、とてもありがたいことだと思います。

 
今回の舞台は長野の雪山なので、夏場の避暑を兼ねての旅行先としてはなかなかいいように思えますが……あいにく我が家、ゴールデンウィークに伊勢志摩に家族旅行する予定を立てていまして、そこでかなりの出費があるので(息子たちを近鉄特急に乗せてやりたいがために企画した旅行だったりする)、別で長野まで旅行できるかは微妙なところとなってしまいました。
 
それにしても、ほんの数年前までは「事件が起こったり破壊されたりする作品に、名前をそのまま出すのはちょっと……」という扱いだったコナン映画が、今や「ぜひ出してください!」という対応になり、実際に自治体で巨額の予算までも動かすようになったというのは、すごいものですね。反面、これまでの劇場版において製作陣が苦心して創り上げていた「架空の施設の設定資料」として見られるポイントが減るだろうことは、少々寂しくもありますけれども。過去作品の中には、施設がまるまるオリジナルで設定された舞台もありましたから。
そういったことをつらつら考えながら、今日は終わろうと思います。

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