昨日あれだけ書いたのに、思いっきり書き忘れたことがありました。
- 新一から小五郎へのメール
です。
「隻眼の残像」に対して批判的な見方として「小五郎の推理が、新一からのメールを読み上げるだけというのはいただけない」というものがありました。まあ私自身、「身内が絡むと推理力が爆上がりする(多分)作中唯一のキャラである小五郎(コナンなどは逆パターンが多い)を前面に出してたのに」と思いますが……今回言いたいのは、そこじゃありません。
私が問題にしたいのは、コナンが新一としてのメールによって、小五郎に「隠れ公安」という単語を提示している点です。
正直、あのメールの「メイン情報」は、この「隠れ公安」という単語だったのではないかと思ってます。そうでもしないと、小五郎や高明、敢助、由衣たちに「公安が動いている」と伝えることができませんからね。
まあ、「コナンが伝えればよくない?」と思わないでもないですが、高明と敢助は「コナンが尋常でない能力を持っている」ことは知っていますが、組織のことはまったく知りません。なので、コナンから直接「公安の動き」について伝えてしまうと、「なぜ君はその情報を知っているんだ?なぜ公安と知り合いなんだ?」という話になり、話が脱線しかねない。
そして、ここで話を変えます。
直接的な関わりは少ないので忘れがちですが、小五郎と新一は昔なじみの知り合いです。なにせ、小五郎の愛娘である蘭は新一の幼なじみ(+まだ報告してないけど彼女)ですし、新一の母親である有希子は小五郎の高校時代の同級生(今でも有希ちゃんと呼ぶ親しさ)です。
そして、新一は現在所在不明で、「ヤバい事件に首を突っ込んで殺された」なんて噂が流れている状態です。(おまけに、たまに顔を見せる時には大抵体調を崩してます)
その新一から「隠れ公安」なんて単語が入ったメールをもらって、小五郎は新一の身辺を心配しないのか?と。しかも「隠れ公安という単語を知っている」じゃありません。「今回の事件の被害者が隠れ公安だと主張している」んです。
私が小五郎なら、あの謎解きパートでその情報を使う以前に「新一、お前は一体どんな状況にいるんだ?公安が絡むような事件に関わってるのか?それは大丈夫なのか?」と、心配でたまらなくなるところです。
エピローグで鳥取に行く前に、そこのフォローが是非とも欲しかった。
そもそもとして、コナンがいつ「隠れ公安」という単語を知ったのか、というのも疑問ですけどね。その場面ありましたっけ?元々、その言葉は風見と降谷の通信でしか出てきてませんでしたし。
まあ、コナンほど博識なら、元々知っていても不自然じゃないですが……「緋色の弾丸」でコナンを「クエンチを知らないキャラクター」にした櫻井氏のことですから、恐らく「観客の神視点」と「コナンのキャラ視点」を混同してしまったんだと思います。
ミステリーにおいて「誰が何を知っていて、何を知らないのか」の整理って不可欠だと思うんですけどね。それこそコナンも、原作で「犯人しか知らないはずの情報」を容疑者に喋らせて自白に追い込むのは、よくやってますし。
書いてみたら意外に長くなりましたが、今日はこの辺にしておきます。


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