「沈黙の15分」に寄せて

アメリカ公式YouTubeチャンネルによる過去作配信が「沈黙の15分」までいきました。ただ、配信のタイミングが丁度「GUN FISH」の上映時間とかぶっていたので、ラスト10分くらいしか見れませんでしたが。コナンが雪崩に埋まったシーンで「R.I.P.(ご冥福をお祈りします)」というコメントが複数あったのは、どうかと思いますよ……悪ノリしすぎじゃないかと。そこは素直に生存を信じてあげてー。

ただ、「R.I.P.(Rest In Peace)」という文言自体は、ここ数ヶ月で私もすっかり見慣れてしまいました。どの作品の配信でも、和佳奈さんに対するこのお悔やみの言葉が、必ずファンから出ています。さらに、ZERDの坂井さんに対しても出ます。

映画に登場した「北ノ沢ダム」は、富山県の黒部ダムをモデルにしています。今でこそ、実在の建物をバンバン劇中に登場させて「聖地巡礼」需要を見込み、自治体がアピールするようになっていますが、この頃はまだまだ「施設が破壊される作品に、名前を出してほしくない」といった空気が強く、このダムもオリジナルの施設として登場しました。

さらに、私はこの映画のダム崩壊シーンを見る度に、思い出します、15年前の東日本大震災のことを。

2011年3月11日、午後2時46分。これが震災発生の年月日です。当時の日記が残っていました。

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埼玉には伯母がずっと一家で住んでいるので、首都圏に用がある時はいつも泊めてもらっていました。あの時も、安否を尋ねる母のメールに「お皿とかすごい割れて、家の中めちゃくちゃになっちゃったよー」と絵文字付きで明るく返され、母と一緒に安堵したものです。

公開の1カ月前に起こったあの震災に、映画の制作もかなり打撃を受けたようです。この時、たまたま映画の前夜祭イベント「シークレットナイト」に当選していた私は、4月の映画公開前日に東京に向かい、池袋HUMAXシネマズに行きました。キャストさんたちも、あの震災にかなり戸惑っていらっしゃり、高木渉さんは「自分たちに何ができるだろうかと考えて、芝居しかないと思い、全力でやった」というようなことをおっしゃっていた記憶があります(詳しい言葉については、さすがにうろ覚えです)。

さらなる影響が、映画本編にも及んでいたという噂があります。「元々あった、村を襲う濁流が、震災への配慮としてカットされたのではないか?」と言われました。海外メディアからは「Death Wave」とも表現された、あの巨大な津波が実際に起こった後で、映画で濁流を描くことはできず、配慮されたのではないか、と。ファンからは「DVD化する際に、追加してくれるのではないか?」との希望的観測が出ていましたが、製作陣からは早々に「DVDだけに入るシーンはない」と断言されました。結局、本当にそういったシーンがあり、カットされたのか、ただファンの想像が暴走しただけの噂なのかは、わからないままです。

震災については、もう一つニュースがあります。映画の舞台挨拶でも地震が起こったが、パニックを免れたのです。メディアの記事が残っていました。突然地震のハプニング!宮根誠司、『名探偵コナン』あいさつ中に冷静な対応!場内から拍手が巻き起こる|シネマトゥデイより。

これも、当時は結構話題になったんですが、もう昔話になっちゃいましたかね。

最後に、日本語教師を目指す私としては、とても興味深い動画を発見したのでご紹介します。

劇中で青山原画で描かれた場面に出てきた「言葉は刃物」のくだりが、英語で説明されています。

普段から日本語を使っている私たち日本人は、単語の一つ一つを「これはどういう意味で、文中でどういう働きがあって」といった説明は、なかなかできないものです。それを、こんなふうに理路整然と語れる知識を、頑張って身に付けたいと思っています。

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