以前自宅血液検査というサービス 、自宅血液検査について その2 で「自宅血液検査サービス」をご紹介したんですが、実は先日、もう一度やってみました。
前回、4社にキットを注文したら3社から同じキットが届くという予想外の展開に、「ほぼ同じ検査所に届くとなると、あまり立て続けには送りづらい」と日和った(笑)結果、採血日をズラすことになり、結果として思っていたような検証ができませんでした。
で、その後にもちょくちょく情報見てたんですが、他のキットもいくつか発見したので、改めて試してみることにしました。
前回と同じく「血液検査のみ、郵送での献体提出」をメイン条件として、以下のサービスを試してみました。(一応、比較のため前回もやったデメカルを、別サービスから利用してみました)
|
社名 |
サービス名 |
価格 |
項目数 |
支払い方法 |
検査者情報 |
返送方法 |
結果確認方法 |
結果到着までの日数 |
|
有明医療研究所 |
健活手帖 (けんさdeけんかつ) |
7040 |
13 |
カード GooglePay ApplePay PayPay |
サイトに 登録して 情報入力 |
チルドゆうパックにて集荷 |
サイトにログイン |
1日 |
|
森田薬品工業 |
マイクロセルフキット |
5742 |
13 |
カード QRコード決済 コンビニ決済 ペイジー決済 Au Pay 銀行振込 |
記入用紙を同封 |
常温普通郵便 |
メールにPDF添付 |
5営業日 |
|
入交クリエイト |
デメカル血液検査 |
7920 |
13 |
代金引換 カード 銀行振込 郵便振替 後払い決済 |
記入用紙を同封 |
常温普通郵便 |
メールでURL送付 |
5営業日 |
|
東京血液検査 |
? |
13 |
銀行振込のみ |
? |
? |
? |
「東京血液検査」というところにもキットを注文したんですが、なぜか注文確認メールが来たっきり何の音沙汰もなく、支払い方法が「銀行振込のみ」の割に振込先を知らせてくれなかったので支払いができず、結局スルーすることにしました。
そして、今回は前回の反省を鑑み、全て同じ日の同じタイミングで採血しました。これで、よりデータ同士が比較しやすくなりました。さらに、これの採血を早朝に行い、その日の午前中に献血ルームに行って献血してきました、これにより、数時間の差と食前・食間の違いはあれど、日本赤十字社の数値とも比較できるようにしました。
まずは、送られてきたキットの比較です。
最初に送られてきた「けんさdeけんかつ」のキットがこちらです。

「検査の精度を上げるため、チルドゆうパックでの返送を」とのことで、その伝票が入っていました。運営会社であるmellecからは「サイトで登録をし、検査依頼を出してから採血をしてくれ」とのことでした。年齢や身長、体重などはそこで入力する形です。
以前試したketsukenでは「集荷を頼むのが基本だけど、自分で窓口に持ち込める場合はそれでもいいです」と案内されたので自分で発送したんですが、こちらではそれが書いてなかったので、指示どおり集荷を頼みました。
採血したらキットをまるごと袋に戻し、右上の箱に入れ直してそのまま発送しました。
続いて、マイクロセルフキットです。

送られてきたセットの全てがこれです。さらに、

キットのみに限ると、こういった内容でした。採血時の不測の事態のためにランセット(穿刺器具)が2本入っているのはこういったキットで基本ですが、こちらはキットまるまる1セットが予備としてついてきました(右上の袋です)。
デメカルのキットについては、以前書いているので、そちらを読んでいただくとして。
使用感として、「採血キットの器具と手順のシンプルさが検査結果に影響するな」ということをすごく思いました。
採血手順が複雑で、ツールが多くてわかりづらいほど、採血に時間がかかるほど、手順に不備が出たり、雑菌が入る恐れが増えます。
個人的には「けんさdeけんかつ」のキットが一番使いやすく、返送準備もしやすいと感じました。なぜかと言えば、その採血チップ(薄紫のやつです)は、チップに血を吸わせたら、振って抗凝固剤に混ぜてしまえば、そのまま蓋をして検体準備完了なのに対し、「マイクロセルフキット」はケースの外に映っているランセットの他に、薄黄色の採血器具に血を吸わせ→真ん中のボトルを小ボトルと大ボトルに分けて、採血器具から血を移し替えるという作業が必要になっています。それに中栓をしてから外栓をし、蓋をするという、手間がちょっと多いんですね。(ついでにラベルを書いて、ボトルにラベルを貼るという作業もある)
こういった手間の多さはデメカルのキットにもありましたが、やっぱり「血を吸わせたチップをそのまま検体保管容器として使えた方が、扱うツールも少なく済んで使いやすい」と思います。
この「マイクロセルフキット」を作っている株式会社 雅精工ですが、他社製品との比較をしているページが面白かったので、ちょっとご紹介。

A社がどこなのかよくわかりませんでしたが、B社はほぼ確実にデメカルです。あれこれ調べてみましたが、採血量を「60μl」と公表しているのはデメカルだけでした。まあ、実際に採血した身からすると「50μlと60μlにさしたる違いはなくないか?」と思わないでもないですが(笑)。

こちらで取り上げられている「膜分離法」が、デメカルが採用している方法でしょう。
私自身、血漿を分離したボトルを袋詰めしながら「分離させることによって、検査結果にズレが生じたりすることはないのか?」と思っていたので、これは割と説得力があるような気がするんですが、どうでしょうか。
そして、その結果一覧がこちらです。またしても個人情報大放出。
| 献血(日本赤十字社) | Mellec(けんさdeけんかつ) | デメカル | 森田薬品工業 | |
| ALT | 15 | 14 | 15 | 20 |
| AST | 23 | 25 | 76(10~30) | |
| γ-GPT | 12 | 12 | 8 | 3(13~50) |
| 総蛋白 | 7.0 | 7.1 | 7.8 | 7.6 |
| アルブミン | 3.9 | 4.0 | 4.4 | 4.2 |
| コレステロール | 157 | 166 | 170 | 172 |
| HbA1c | 5.1 | 5.3 | 4.9 | |
| 中性脂肪 | 62 | 64 | 59 | |
| HLD-C | 71 | 76 | 69 | |
| LDL-C | 88 | 94 | ||
| 尿酸 | 2.9 | 3.0 | 2.0(2.6~5.9) | |
| 尿素窒素 | 21.4(8.0~20.0) | 22.6(8.0~22.0) | 21.5(8~20) | |
| クレアチニン | 0.71(0.71~0.79) | 0.75 | 0.77(0.00~0.69) | |
| 血糖値 | 104 |
赤字は各社の基準値よりも高い数値(とその基準値)、青字は低い数値です。さすがに、どこも精度に自信があるだけあって、「すごくズレた数値は出なかったかな」というところですかね。
日本赤十字社の検査項目は、赤血球周りを中心とした検査になるので、生化学的検査とはあまり項目がかぶりませんでしたね。
とりあえず、森田のAST値の異常は気にしなくてよさそうだわ(「溶血の影響があるので参考数値だ」と説明がありましたが、それにしてもぶっとび数値出たな)。
しかし、同じ日、同じタイミングで採血した結果に、割とばらつきが出るな。自宅採血の3つについては、1時間の間に全て採血してるんですけどね。まあ私には医学知識はないので「ここがおかしい」とか言えるわけではないですが。
仮にこれらの数値の違いを誤差と考えると、基準域内から多少外れたくらいの数値なら、あまり気にすることもないかな、と思いました。
といったところで、森田薬品工業にちょっとツッコミ入れたいんですが。
これは、私に送られてきた検査結果データの一部です。

分析日、遅くない?
愛知県から送った郵便物が山梨県の検査所まで届くのに何日かかるかわかりませんが、土日祝除いて4日もかかるもんなのか。
これ、採血の案内に書いてあった注意事項です。

はっきり「採血当日(または翌日)に返送してくれ」「週末や連休前日の返送はやめてくれ」と書かれていたので、私もそこは考えて水曜日に採血したんですが……意味あったのかな。
ちなみに、これはデメカルもでした。結果確認ページにいく前にさりげなく検査日の記載が。

上の表で「結果到着までの日数」をまとめてますが、「5営業日」となった2つのサービスがほぼ「検査までの日数」であったという事実。採血チップに凝固剤が入れてあるとはいえ、そんな何日も(多分常温だろうな)置いておいて、数値変わらないのかな。デメカルにいたっては「分離した上で数日常温でそのまま」ということになるけど……。
ちなみに、森田については「発送までは冷蔵庫などに入れておいて」「夏場は窓口に直接持ち込んで発送して」と書いてありましたので、そのとおりポストに入れる直前まで冷蔵庫に入れておいたんですが、デメカルについては何の案内もされなかったので、前回も今回も、ポスト投函まで普通にリビングに置いてましたよ。
ということで、採血チップの扱いやすさでも、結果到着までのスピードでも、私のオススメサービスとしては「けんさdeけんかつ」かな、というのが結論ですね。
ただ、こちらは結果がサイト上での確認のみでデータ保存ができず、受診時に使うとしたら「結果確認画面そのものを印刷、またはスクリーンショットを印刷」という方法しかないのが不便ではあります。
あと、今回また採血してみて思い知ったんですが、夏と冬では採血の難易度が全く違いました。
以前採った時には、念入りに手を温めてみたら必要量の採血が終わっても大出血しちゃったんですが、今回はその都度温水で手を洗い、ヒーターで手を温めてから採血しても、1度や2度の採血では必要量に届かず、何度も手をさすって血を絞り出さないといけなくなりました。もしもこれを読んでこのサービスを利用しようと思われた方がいらっしゃいましたら、できれば夏に、冬場なら相当体を温めてから実施されることをお勧めします。


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