テープ起こし業界に嫌気がさした最後だった。

なぜかユーソナーのシステムに入れず、朝から稼げないので、こちらを書くことにします。
今週に入って、やっとパートに応募したはいいけど、夜9時台に連絡が来ていたと思ったら、朝返信したメールに1日返信がない、というとても不安な状態で、「これ、本当にパート決まるか……?」と、ただでさえ安定しないメンタルが、ますます不安定になっております……。
 
そして、テープ起こしは、完全にやめました
先月から契約先に「チェックリストを提出してくれ」と再三言われていたのを機に、私から契約の終了希望を伝えました。ついでに「テープ起こしの仕事自体もやめる」とメールしたところ、
 
返信自体来ませんでした。
 
これ、本当にびっくりしました。私の予想としては、引き留められることはないにしろ、担当者から「そうですか、お疲れさまでした」の返信くらいは来るだろうと思ってたんですよ、社会人の最低限の礼儀として。それで何か必要な手続きとかがあるなら、もう少しやり取りが続くかもしれない、くらいは思っていました。まさか、返信自体来なくなるとは
 
辞めると言ってきたワーカーには、何らかの言葉すらもかけないこれがテープ起こし業界のワーカーへの対応か
 
ニッチな業界とはいえ、大手に睨まれると怖いんで、社名は出しませんが。ホームページでは「数百人のワーカーを抱える業界大手」と謳っている会社です。社員さんの感じも良く、私の誕生日には個別にバースデーメールをくれたり、花束まで贈ってくれたりして、とてもいい印象を持っていました。
それが、「辞める」と伝えたとたん、「ワーカーじゃなくなったお前なんて、もうどうでもいい」とばかりに、完全無視されるようになるんですね……。
 
前々から思ってはいましたが、テープ起こしワーカーをやるのに本当に必要なものは、聴力でもタイピングスキルでもない、「何があっても自分のテンションを自分で上げられ、安定させられる強靱なメンタル」だな、と思います。
なにせ、会社側から実は高評価されていたとしても、それが伝わってこないんですから。何度もフィードバック原稿でツッコまれまくって、精神を凹まされたと思ったら「いつも高品質な原稿を納品してくれるので、分単価を上げます」と唐突にメールが来るんですから。それで気持ちがぐちゃぐちゃにならずに済む人だけが、この仕事を長く続けられるんだろうと思います。
しかも、閑散期にはまったく仕事がなくなります自分に仕事が来ないのは閑散期ゆえなのか、それとも前回納品した原稿に不備が多かったせいなのか、まったくわかりません
……まあ、仕事がまったくなくなるのでパートを始めると、今度は案件を振られた時に作業時間が取れなくなる、というアンバランスさも、この仕事の難しさではありますが。これは在宅業務委託の全てに言えることですね。
 
前の契約先は、めいっぱい頑張っても月2万円程度しかもらえない状況で、ただただ原稿に低評価を返される状態に耐えられなくて契約解除を申し出たら「とても飲み込みが早く、助かっていました」なんて社交辞令を最後にかまされ、最後にメンタルを打ち砕いてきましたが。社交辞令で心を抉られた最後 参照。
「本当にそんな評価してくれてたなら、何で評価シートでひたすら厳しい点数をつけるだけでフォローコメントの一つもくれなかった!?嘘つくんじゃねーよ!」と内心ブチギレましたもん、あの時も。
 
まあ、業界2社(しかも1社は大手)にここまで足蹴にされると、さすがに「これまで何年も頑張ってきたんだから」「ソフトや機材を、お金かけて揃えてきたんだから」と、結構残っていたこの仕事への未練もなくなりますね。むしろ「こんな業界だとわかっていたら、最初から入らなかったのに」という後悔すら感じます。
「業界の閉鎖性」については、以前から問題だとは思ってましたが……本当に、外から中のことがわからなさすぎるわ、この業界。
 
以前から何度も書いていますが、ベテランがやるべきことは一般に向けて「テープ起こしって楽しいよ!やってみようよ!」とアピールすることではなく、業界内に向かって「ワーカーへの対応、評価をしっかりしよう、作業単価をちゃんと考えよう。業界から去る人を極力出なくしよう」と呼びかけることではないのか、と思います。
 
作業単価を多くの業者が公表していないのもどうかと思いますが、公表されている中にも「いや……これはいくらなんでも安すぎない?」と、苦言を呈したくなる料金表がありますし。安いなら納期は長く取っているのかと思えば、1時間音源で中1日だったり2日だったり……。ワーカーの時間を何だと思ってるんでしょうかね、ああいう業者は
一般の仕事と違い、テープ起こしの苦労というのは、外部からは想像しづらいものだと思います。聞き取りの難しさばかりクローズアップされますが、整文の苦労も、表記チェックの面倒さも、やったことのない人にはわかりづらいと思います。なんなら、人によって、同じ起こし方でも文章が微妙に変わります。それは「聞き取り能力の違い」ではなく「言葉の解釈によって変わる、整文や表記のわずかな違い」のせいです。担当ワーカーがどう感じたかによって、同じ発言でも漢字表記になったりひらがな表記になったりします。これはどちらかが正しく、どちらかが間違っているのではなく、「その言葉をどう受け取ったか」の違いです。
 
そこは漫画や小説の解釈と似ていますね。同じ漫画を読んでも、同じ小説を読んでも、受け取り方が読者によって変わる表現、表記などいくらでもあります。
そういうところもフィードバックで全部直されて「こっちが正解」とされるのが嫌になった、というのも、テープ起こしを辞めた理由の一つですけどね。フィードバックが来る場合、一字一句まで直されますので。会社からは「直さなくていいものも、直されている場合があります(。だから大目に見てね)」と添えられていましたが、残念ながら「どの修正が気にしなくて良くて、どの修正が明確な間違いだったか」なんて、直された側はなかなかわかりませんし、一つ一つ確認する時間があるなら、名刺データ入力で稼ぎたい。
 
また、何かトピック的に思い出すことがあれば、何か書くかもしれませんが、ひとまずテープ起こしについての記事は、これで終わりとします。
とりあえず、今日のうちにパートの面接が決まることを祈って、履歴書に貼る写真でも撮りに行きます。
この記事が、誰かの参考になることを願います。

コメント

  1. ヒミツ より:

    初めまして。テープ起こしの記事を全部拝読しました。
    その上で、ちょっと引っかかるところがあるので書かせていただきます。
    ベテランがやるべきことは「業界内に向かって『ワーカーへの対応、評価をしっかりしよう、作業単価をちゃんと考えよう。業界から去る人を極力出なくしよう』と呼びかけること」とありますが、ベテランだからといって、何でそんなことをしなくちゃいけないんですか?
    それはあなたの考えであって、誰もが思っていることではありません。
    私はテープ起こし25年目のベテランと言われる身ですが、少なくとも私はそんなことを思ったことがありません。
    文句があるならご自分でどうぞ。
    ちなみに、T社には私も以前登録していましたが、スタッフさんは皆さんいい方で、ワーカーへの対応も、ちゃんと教育されているなという感じでした。
    単価も他社よりよかったですし、お仕事も切れ目なくいただいていました。
    それも5年くらい前のことなので、今はどうなのか知りませんが、T 社の名誉のためにも申し添えておきます。

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