「自分で考える学習」の難しさ

ああ、本当なら昨日、このブログを更新する予定だったのに……。
いや、体調が思わしくなく、ずっと寝ていたので記事を書けなかった、というだけの話ですが。
そして気付いたのが、「私は平日は体調を崩せない」ということでした。息子たちの登下校付き添いがあるので、朝と午後には往復40分歩ける体調でいなければならない。
世のワーキングマザー様たちに比べれば全然なんてことないとはいえ、正直働いてるわけでもないのに、こんな体調面の制約が……」と思ってしまいました
ちなみに昨日は息子たちのインフルエンザ予防接種の2回目を予約していたんですが、さすがに体調悪くしてる私が診察でもなく内科医院に行くのはどうかと思い、母に代行してもらいました。注射を嫌がる長男に対し、「ちゃんと打てたら、帰りにスーパーに寄って、お菓子を買って良い」と300円渡して餌にし、長男は「はじめてのおつかい」を小学3年生にして経験しました(笑)


とまあ、前置きを兼ねた近況報告でした。
今日のテーマは、ズバリ「考えさせる教育」です。
 
私が現在受講している「登録日本語教員養成講座」ですが、今のところeラーニングの動画視聴→取ったメモノートを見ながら、改めてまとめる(ヒューマンアカデミー側でまとめレジュメが用意されており、プリントして使えます)、という流れで勉強しております。
その動画の中で、講師の先生に何度も「受け身ではいけません、主体的に学んでください。自分で考えてください」と言われます。
恐らく、受講生に中高年の方が多くて、「詰め込み教育」が当たり前だった時代の方々にも向けた動画なので、そう強調しながら進める必要があるのかな、と思っています。
ただ、私のように二次創作小説を書いてるような、常に行間を読んでるような人間にとっては、「自ら考えて」と連呼するのも、あまり得策ではないような気がします。
 
というのも、私が「自分で考える」と、そもそも投げ掛けられる質問に対して「その前提でその質問になるの、おかしくない?」という疑問がわいてしまうことが多いんですね。
例えば、
「フィリピン出身の女性が日本人男性と結婚し、子どもと一緒に日本で暮らしています。日本語はカタコトです。どのようなことを教えたらいいでしょうか?考えてみてください」 → そもそも日本人男性と日本語カタコトのフィリピン人女性が知り合い、結婚までいった経緯が気になるんですが。しかもすでに子どもがいるという。
「日系企業に就職を希望しているベトナム人学生を日本語学校で教えます。どんな内容にしますか?」 → 日系企業とはいっても現地法人があるだろうから、わざわざ日本での就職を希望する理由によります。そして業種は何?
……って感じで、答えを考える前に、いろいろ気になってしまうんですね。
回答例としていろいろ出てはきましたが、私はこのパートを聞きながら「自前で日本語学校を運営しているんだから、実際の生徒をモデルケースに持ってきて、もっと具体的に提示してくれればいいのに」と思いました。
 
そして最近学んだのが「外国語教授法の変遷」という項目なんですが、ここでは歴史的な「外国語教授法」の流れを学びます。
まず「19世紀後半までは、外国語学習は教養としてラテン語を学ぶことにしか使っていなかったので、話せなくてもよく、翻訳中心の学習だった」ということを学ぶのですが、私はここで「んなわけねぇだろ!」とツッコミ入れたくなってしまった。
 
いやいやいや。日本だって600年代から遣隋使とか出してんじゃん!(そもそも日本語自体が中国語のアレンジから始まっているし)シルクロードを通って、古くからいろんな国が交易してたんじゃないの?
ヨーロッパなんて一つの国で公用語がいくつもあるし、アジアでも複数の言語が使われてることを、私は最近学んだぞ!19世紀まで「会話のための外国語学習方法」が研究されていなかった?ご冗談を。
……と思いましたが、私みたいなド素人が専門家に反論できるわけもなく。
関連動画でもその辺りの経緯を探してみた結果、この状況が変わったきっかけは、どうやら産業革命だったようです。昔習ったなぁ、問屋制家内工業から工場制手工業へ、って。日本史だったか世界史だったか覚えてないので、この認識で正しいのかどうかも、よくわかりませんけど。
 
そして、その後いろいろな学習法が出てきて名付けられていったわけですが、その中に「アーミー・メソッド(略してASTP)」というものがありまして。アーミーってんだから軍隊です。要するに「軍隊がスパイ養成のために考え出した外国語学習法」なんですね。そりゃ、スパイは敵国に溶け込むため、敵国の言語がネイティブレベルに話せないと話になりませんよね。
この時点でも「いやスパイ養成法ってトップシークレットじゃないのか。何であっさり流出した上に一般化されてんだよ」と思いました。
(ちなみにこの教育法、バリバリ軍隊形式なので一般に応用できず、一般化されたメソッドが他の名前がついて別にできました。これ覚える必要あるか?)
 
あと「サジェストぺディア」という教育法がありまして、これには前提として「学習者をリラックスさせるため、部屋に絵画をかけたりクラシック音楽を流したりしましょう」という環境整備がありまして。私、「そんなゴージャスな部屋、逆にリラックスできないよ」と思いました(笑)。いかにも「ヨーロッパ人が考えたリラックス環境」って感じですね。日本人に応用するなら「畳の部屋に水墨画をかける」とかになるのかな。
 
というか、こういった様々な教育法を開発する人のほとんどが、言語学者の場合はまだしも、他が心理学者や、果ては精神科医で、教育者が全然いないのは何故なんだろうか……という地味な疑問。一応「ベルリッツ・メソッド」だけは開発者が実際に語学スクール「ベルリッツ」を運営してますが、それくらいですね。
 
恐らく、きちんと大学とかで専攻し、時間をかけて専門的に学ぶことができれば、こういった私の疑問も結構解消できるんじゃないかと思いますが……残念ながら私は通信講座で2年の予定で受講しているだけですので、これはもう「何も考えず、ひたすら知識として頭に詰め込む」が私にとっては一番手っ取り早い学び方、ということになります。
上に書いたように、この講座はかなり様々な年代の方が学んでおり、特に中高年の「ひたすら詰め込み教育」で学習観が固定されてしまっている方向けに「受け身ではダメ、主体的に学んで、自分で考えて」と繰り返しているんだと思います。
 
「自分で考える」って、結構難しいものですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました