会社の人に見られると多少気まずいので、少し時期をずらして書くことになりましたが、実はつい最近、議事録のほうの契約を切りました。さすがに、繁忙期のマックス収入でも、ほぼ1人分の保育料を賄えない報酬単価で続けていくことは無理でした。
実は、秋から少し待遇がよくなる予定で、そのときの単価によって続けるかどうか決断するつもりだったんですが、その前に私にとって決定的なことが2つ重なりまして、秋どころか夏を待たずに辞めることにしました。
1つは、ツイッターで見かけたある呟きです。全く知らない人のツイートで、確かクラウドソーシングサービスについての感想だったんですが、「テープ起こしが1時間2000円とか、買いたたきすぎ」という、それだけのものでした。そして、まさに私がやっていた単価がそれくらいだったんです。しかも議事録起こしの場合、いろいろな独自ルールに気をつけなくてはならず、多分クラウドソーシングのテープ起こしより多くの注意点がある。にも関わらず、一般的に「買いたたきすぎ」と言われるような単価しかもらえていない。ここではっとしました。
もう1つは、そのとき納品していた起こし原稿がかなり修正されてきたことです。かなりの分数の大型案件で、私は本来作業日ではなかった土日もほぼ潰して、自分としては徹底的に聞き直し、資料も全て見て何度も見直して、それなりのものを仕上げたつもりで納品したけど、いくつか聞き間違い(というか、私にはそうとしか聞こえなかった部分)を直され、ケアレスミスを突っ込まれて評価を落とされていました。ミスが2つもあると評価を落とされるので、大型案件であればあるほど評価が上がりづらいというスタイルだったんですよね。恐らく会社側に自覚はないでしょう。
「あれだけ頑張った案件でも評価されないなら、もういいや」となったんです。彼らは私に「安く完璧にやれ」と言っていると。糸が切れるってこういうことかな、というのを体験しました。
実は切実な理由がもう1つあって、会社のシステムとして「作業できない日だけ事前に申請し、それ以外の日は仕事が来れば拒否権はなく、仕事がなくても文句は言えない」というスタイルでした。これ、実はめちゃくちゃワーカーにとって負担です。
その日の夜までに仕事を振られたら翌日はその案件をこなさないといけないので、他のバイトなどを入れられない。しかし、仕事がなければ確保した時間はただ暇なだけです。閑散期で週に1日分しか仕事が来なければ、あとの4日(平日のみなので)は何もできず、ただ暇を持て余すだけです。だから、「音声チェック」のような自由出勤の在宅バイトしか仕事を増やせなかったんですが。
一般的な「会社と契約してのテープ起こし」は、こうではありません。求人情報を見るかぎり、案件が入ったらまず打診され、都合が悪ければ断れます。(あまりに断ると「いつならできるんだよ」となって依頼されなくなるようですが)
実際、最近契約したほうの会社はこのスタイルです。マニュアルには「仕事の断り方」も掲載されていました。しかも、案件を受ける前に音声を試聴できる、打診の時点で報酬が分かる……業界では当たり前のことなんでしょうが、これまでの私にはなかった自由と情報が盛りだくさんで感動します。
そして、数日前に会社から支給されていたものを全て処分or返却し、メールで来た最後の挨拶がきつかった。
「ふるーつさんは飲み込みが良くて、よく質問してくれてありがたかった」と。
一応、多少文言は変えていますが、こんな感じのニュアンスでした。
恐らく、短期間で辞めた人へのテンプレート文なんだとは思います。思いますが、「半年以上も単価を据え置きして、最後まで評価を下げまくった私に対してこんな美辞麗句を送るか!?」と、やるせない気持ちになりました。いっそのこと「なかなか上達しませんでしたね」とでも言ってくれたほうが、まだ私と向き合ってくれた感があります。
子供が小学生になって、外で働けるようになるまでは続けるつもりだった仕事をわずか1年足らずで辞める決心をした私の気持ちは、恐らく会社には届いていません。正直、これを直接あちらにぶつけるだけの熱はもう私にはないので(その気力で別のバイト探すわ!)ここで書くだけですが、あの会社で10年以上続けている人もいるようなので、向き不向きって時に恐ろしい。

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