ルパコナスペシャルの感想

先日書いたように、ネタがたまってるので、しばらく更新頻度を上げたいなーと思ってます。

とりあえず今週は頑張って時間をつくりたいなーと思いつつ、来月は単元テストの予約を2つ入れてるので、未知数ではあります。

「ハイウェイの堕天使」の海外公開

去年からこっち、「コナン」の主に映画についての海外展開について追っていますが、今年は既に触れたタイの他、台湾、イギリス、ドイツでの公開または上映が既に決定しているようです。実はコナン人気が高いらしいドイツはともかく、イギリスでの公開は去年より2カ月ほど早まっているはずで、「そんなに人気出たのか~」と思ってたんですが、旧Twitterでこんな呟きを見つけました。

実はイギリス公式から出ている宣伝動画でも、こんなのがありまして。

これ、日本からでも「detective conan uk」とかで検索して出てくる動画なんですが、アニメファンを集めたイベントで上映会が行われたようです。なんか「リアル脱出ゲーム」っぽさがすごい。

で、後半が鑑賞後のインタビューなんですが、参加者の言語が途中からどうも中国語っぽくなってたのが「?」だったんです。それが上のポストで納得できました。イギリスにはコナンファンの中国系住民が多く、その熱意によってコナン映画が上映されるようになり、公式としても「中国語での絶賛があった方が売れやすい」という判断から、あえて中国語でのインタビューも入れ込んでいると思われます。

といっても、当の中国では日中関係の冷え込みから、「ハイウェイの堕天使」は上映されないようですが。いかに熱狂的なコナンファンが多い中国人も、さすがに政府には逆らえないようですね。

で、本題のルパコナスペシャル

ところで、アメリカ公式チャンネルでは先月、あの「ルパンVSコナン」のテレビスペシャルの方が吹き替え配信されました。思うに、アニメのリブランディングの一環として、ルパコナムービーの方にも注目を集めるべく、スペシャルの方だけ配信して「続編の映画もあるから、DVD買ってね!」ってやりたかったんじゃないかと。

ただ、この話、放送されたのが2009年という昔な上、録画データの保管場所がわからなくなってしまい、元の日本語のセリフがだいぶおぼろげになっていました。なので、DVDを改めて買いました

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Amazonで注文して、2日後に届きました。便利なご時世です。

吹き替え1枚買っておけば、元の日本語のセリフも確認できるんで、こっちにした。というか、YouTubeチャンネルでの配信期間が短すぎて……1週間もなかったんじゃないかと思います。

翻訳の前に

配信期間が予想外に短かったので、YouTubeの字幕生成機能を使った翻訳確認が一部しかできませんでした。

で、それとは別に、「今、見返すと思うこと」がいくつかあったので、それをまず書いていこうと思います。

  • 成人年齢

蘭とミラが話していた場面で、19歳のミラを蘭が「未成年だ」と言うシーンを見て「ああ、この頃は成人年齢が20歳だったな……」と、しみじみとしてしまいました。改めて確認したら、成人年齢が18歳に引き下げられたのは2022年4月だそうで。たった4年前かよ。慣れって怖い。

ただし、成人年齢自体は18歳に引き下げられても、飲酒・喫煙は引き続き20歳まで違法だそうですので、ご注意ください。

  • 回転寿司店

ミラが不二子に連れられて、回転寿司店に行ったシーン。寿司レーンがめっちゃシンプルで、これも懐かしくなりました。私は「くら寿司」と「はま寿司」にしか行った記憶はないですが(多分他にも行ってると思うけど、店内の様子は覚えてない)、どちらももう、「レーンから流れてくるネタを取る形式」はかなり形骸化してますね。「くら寿司」は流れるレーンはあるものの、ネタはほとんど乗っておらず、食べたいネタはタブレットで注文して、別のレーンに運ばれてくる形式になっています。「はま寿司」にいたっては、レーンを流れるのは「ネタの映像」だけで、これも食べたいネタはタブレット注文するスタイルでした。

そして、寿司が一皿120円~だった。今と変わらんどころか、今の方が安いまであるんじゃ……?

翻訳セリフの話に入ります

序盤

ということで、やっと翻訳についての話になるんですが。

セリフの前に、冒頭の字幕が気になった。YouTube配信された画像がこちらです。

あたかも上のテロップを訳したかのような雰囲気の字幕ですが、実は上のテロップはガン無視して下のテロップを訳しているという、誰を引っかけたいんだかよくわからない字幕がツボった。「番組の途中ですが報道特別番組を放送しております」は訳す必要なしと判断されたか……と思ってDVDを確認してみたんですが、しっかりこうなってました。

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……DVDの表示そのまま流せばいいのに、わざわざ変更したのか。

ここから実際のセリフに入りますが、私としても、かなり短いセリフ、比較的ゆっくりなセリフであれば自分の耳で確認できましたが、基本はYouTubeの字幕生成機能で出してメモったセリフなので、恐らく実際のセリフとは違う箇所もあるかと思います。ご了承くださいませ。

あと、改めて書いておきますが、私は英語については、昔中学と高校で習っていた程度の知識しかなく、一応単身でオーストラリアに数カ月行ってたりしましたが、そんなに通じているわけではありませんので、あしからず。

パーティーの辺り

パーティー直前のミラ王女の「大っ嫌い」が「I hate this.」だったのがちょっと意外だった。このセリフ、私としては「自分の性格を熟知した上で正論を振りかざし、出たくないパーティーに自分を引っ張り出すキース伯爵」に向けて言ったのかな、と解釈してましたが、対象が「him」でなく「this」になったところを見ると、どうやらパーティー自体に向けた「I hate」と解釈されたようです。

そして、ミラがパーティーに現れた時の園子の「蘭にそっくり……?」が「Does Ran have a twin?(蘭に双子いた?)」になってたのは、ちょっとびっくりした。DVDの字幕は普通に「そっくり」が「just like Ran」だったんで、そっちで良かったような気もしますね。

面白かったのが、日本語版で主催者がミラに向けて英語で言っていた「Princess Mira,can you give us a toust?」が吹き替えでは客に向けて「The princess will now lead us in a juice.(これより王女の先導でジュースを頂きます)」になってたことです。司会の男性がミラ本人に言葉をかけていたため、そのセリフをそのままにすると、内容がかぶっちゃうんでしょう。

そして、毒殺未遂事件。

コナンのセリフは、英語では「I’m sorry for the rude interruption.With that said,will the gentleman who poured the drink please take the first sip.」になっていました。「rude」は失礼、「interruption」は中断という意味なので、「ごめんなさい」の内容がかなりかみ砕かれております。後半、日本語では「そのワイン、注いでくれたその人に味見してもらってよ」と、「ワイン」を主語にしたタメ口が、英語では「the gentleman who pured the drink(飲み物を注いだ紳士)」に向けて「please take the first sip(最初の一口を飲んでいただけますか)」と、丁寧に呼びかける言い方に変わっているのが興味深い。

あと、翻訳ではありませんが、不二子が追跡者の銃弾をバイクの設備で防いだ時に、チャット欄に「akira slide」という言葉が並んでました。私は「AKIRA」を読んだことも見たこともありませんが、あんな仕掛けが登場して、アニメファンの間では結構お馴染みのものだったんでしょうかね。

飛行機パート

キースが蘭に機内で話したセリフが結構好きだったので(コナンの優秀さが際立ってるから)、頑張って英語を読解してみました。

まず、ちょっと「あれ?」と思ったのが、「recall the boy who caught the sommelier.(ソムリエを捕まえた少年を思い出してくれ)」というセリフでした。「偽ソムリエを見抜いた少年」が「ソムリエを捕まえた少年」になってるような……?そもそも蘭はその事件を知らないので、そんなに正確な情報じゃなくてもいいのかな?

「飛び立つ機内に外から乗り込むという、離れ業をしてくれた」は「He somehow managed to stow himself on the jet just as we were taking off.」でした。そのまま訳すと「彼は、まさに離陸しようとしているジェット機に、どうにかして潜り込む算段をつけた」って感じかな。ここ、日本語では「離れ業」を「してくれた」と表現し、前者は「なんという無茶を」、後者は「やりやがったな」と呆れるような感じを出しているんですが、英語セリフでは「コナンがジェット機に乗り込む苦労」に主眼を置いている印象になってると思います。

「コックピット下の隔壁が開いてしまったら上昇できない」は「If the bulkhead below the cockpit is open,we can’t ascend.」で、まあそのまんまです。「すぐに高度を落とし、前輪の隔壁部分を調べた」は「So,we were forced to descend and sniff around the front wheel.」「調べた」が「sniff(臭いをかぐ)」という単語になってたのが驚きましたが、とりあえず「We were forced to(自分たちは~せざるを得なかった)」を使うことで「やむを得ず」感が強まっています。

「機長が驚いていたのは、彼の冷静な判断と知識」はだいぶニュアンスが変わってる感じでした。「The captain was surprised.It seemes as if he had known exactly what to do.(彼は、まるで何をすべきか完全にわかっていたかのようで、機長は驚いていた)」。実際わかってたことを機長は察したはずなので、ここはもうちょっと別の言い回しが欲しかったかなー。

「下手をすれば上空1万メートルで、全員を危険に晒すところだ」が「Had he acted like any other child,we would have endangered us all midair.(彼が他の子どものように動いていたら、全員を空中で危険にさらしていた)」。これ何の構文だっけ……と調べたら「仮定法過去完了」でした。懐かしすぎる……こんなの教科書の例文でしか見たことなかったよ。これ、文頭に「If」が要る気がするんだけど、YouTubeの音声認識が聞き逃したのかな。とりあえず、「下手をすれば」の部分が、もうちょい詳しい表現になってました。

2人の邂逅

そして、コナンとルパンの初対面シーンは取り上げた方がいいですね。

とりあえず、コナンの「おじさん本当に悪い人なの?」が「Are you going through with this?」になってたのは、またちょっと内容変わってないか?とは思った。ルパンが自販機の飲み物をちょろまかそうとしていた事実をそのまま「それを最後までやる気なの?」というセリフにつなげている。

「とてもそんなふうに見えないのに」は「You don’t strike me as a bad guy.」に。「strike」の使い方にビビった。日本人も普通に野球の「ストライク」とか、好みとして「ドストライク」とか使ってるけど、調べてみたら「強い衝撃を受ける」というイメージから派生して、物理的に叩く、打つ、災害に襲われる、印象を受ける、アイディアが浮かぶ、など幅広い意味がありました。あと、労働者が仕事を拒否する「ストライキ」も、この派生の一つでした。つまり、このセリフは「あなたはそんな悪人という印象をオレに与えていないよ」といった意味になりますか。

謎解きパート

終盤の推理ショーの辺りで、もう一つ気になったセリフが。

小五郎に変装したルパンが蘭に「また間違えなかった?お父さん」と言われて「(この男は君の)お父さんなの?」というモノローグです。「What did you call me?(オレを何て呼んだ?)」になっていました。これは普通に「Is this man you father?」とかで良かったような……?

そして、このコラボスペシャルで私が一番びっくりしたのが、あの「銭形警部が早々に麻酔針から起きてしまった所」です。コナンの「おいおいマジかよ、象でも30分は寝てるぞ!?」が「Is this guy an elephant or something? That wasn’t 30 minutes.(この男は象か何かか?まだ30分経ってねーぞ)」に変えられていました。

麻酔針の効力の例えとして出てきた「象」という単語が、なぜか「銭形警部」にくっつけられていました。これは……「ニュアンスの違い」を通り越して「セリフの意味」が変わってる気がするけど……。

先日、プリキュアとコラボした時にプリキュアのキャラをコナンが麻酔銃で眠らせたことを「象でも30分眠ってしまうような薬を女子中学生に使うな(笑)」というツッコミが入っていた記憶があります。個人的には、「その設定、よく知ってたね」と思いましたが……まあ、それはともかくとして。

これは、翻訳に当たって何かしらの事情が働いた結果なのか、単純に翻訳担当者が意味を取り違えたのか。

終わり

……ということで、かなりざっくりとした内容になりましたが、私なりの解釈を交えて、翻訳セリフをご紹介しました。

改めて思ったんですが、「翻訳セリフを解読していくこと」は、そのまま「翻訳者による、そのセリフに対する解釈に触れる」ことになるんですね。近いところで「アニメのリアクション動画」があるかもしれません。あれも「この人は、このシーンに対してこういう反応をするのか」という新鮮さがありますから。

とりあえず、5月に配信開始したアニメの新シリーズについても、今週中に書けたらなーと思っております。

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