探偵たちの「説得力」

すごく今さらなんですが、105巻を読み返してたら、面白い事態に気付きました。
通常版と「初期設定ノート」付き特装版を両方買ってるんですが、あるページが間違い探し状態になっていました。
こちらが通常版。

こちらが特装版です。

違いがわかりましたでしょうか?
 
はい、正解(?)は「蘭の服のトーン箇所」でした。通常版のみ、右ページだけトーン箇所が間違っていました。
これ、面白いのが「同時発売の新巻のうち、通常版だけが間違っていて、特装版はちゃんと直してある」ということです。
増刷される際に通常版も直されているかどうかわかりませんが、これはこれで思い出になりますね。
 
この105巻を読んだ時に、ちょっと思ったことがありました。
「コナン界における探偵という存在の地位は、ひょっとしたら白馬君が確立したのかもしれない」と。
もう少し丁寧に言い直しますと、「警視総監の息子が現場に出張ってきたら、大抵の警官は無下にできないわな……」と思ったんですよね。しかも、その息子が実際に有能で実績を上げていたら、「高校生探偵」という存在自体の印象を引き上げているかもしれない、と思いまして。もしかして、コナン界に日本だけで4人~も高校生探偵がいる理由は、白馬君の活躍によって警察全体に「高校生探偵が現れたら、一度捜査させてみよう」みたいな空気ができていたのかもしれない(笑)。
 
これは半分冗談ですが、元々コナン(新一)には「父親が警視庁捜査一課の警部と知り合いであり、現場捜査の素養を幼い頃から得られる環境にあった」こと、そして「警部との親交によって、警部が責任者である事件現場からは追い出されにくい立場が最初からあったこと」がありました。服部君には白馬君と同じく「大阪府警本部長の息子として、父親の部下である捜査官たちとしては、無下にしにくい立場があった」とも言えます。
とはいえ、実際の警察の使い方(?)として、「必要な時に刑事を通じて警察を動かす」コナンや服部君と違い、白馬君は「機動隊などに直接指示を飛ばす」という大胆な立ち回りをするので、これはこれで、分けて考える必要があるかもしれませんが(まあ、元々が別作品のキャラだしな……)。
 
あと面白いのが、服部君と大滝警部の関係性ですね。どう考えても「上司の子息だから関わっている」「オヤジの部下だから付き合っている」という雰囲気じゃありません。呼び方からして「大滝ハン」はともかく「平ちゃん」ですし。明らかに年上である大滝警部と、対等な友人関係に思える服部君……コナンで言えば阿笠博士あたりかな?
ただ「服部君も、幼い頃から平蔵さんに連れられて現場に出入りしているうちに大滝さんとも仲良くなった」とも思えないんですよね。平蔵さんって優作パパとは立場ももちろん違いますが、仕事場に息子を連れて行きそうな感じ……しませんよねぇ。うーん、謎だ。
 
「コナン」とは関係ないですが、この手の「警察上層部の身内によって主人公が捜査できるようになる」の筆頭は「浅見光彦」ですかね。なにせ、「不審人物として尋問される立場から、警察庁刑事局長の弟とわかって一転、名探偵として厚遇される」がお約束パターンでしたから。私なんて、見ながら恒例の展開に「またか」と思ってましたが、今にして思えば、コナンファンが言えたセリフじゃないですね(笑)。
 
よくミステリーへのツッコミとして「何で一般人の主人公の言うことを警察が素直に聞くんだよ」というものがありますが、割とこういう「一応それっぽく聞こえる理屈」は、案外用意されているものかもしれません。
一方、「金田一少年」なんかは「警察が来られない状況を作り、主人公も捜査せざるを得なくする」という手法によって「一般人の主人公による捜査」の理屈付けをしていますが(金田一は自ら探偵を名乗ったことはなく、探偵になりたいとも思っておらず、本当は捜査もしたくないという設定を最近知りましたわ……)。
 
私は恥ずかしながら古今東西のミステリーについてあまり詳しくはないので、こういう「(事件によって知り合ったわけではない、)元々警察の身内がいる名探偵」が他にどれくらいいるのかは知りませんが(名探偵である主人公自身が警察関係者である場合は除いて)、ことコナン界においては「何で高校生が殺人事件の現場で出張ってるんだ」の答えとして「警察の身内(の知り合い)がいるので、警察は上下関係に厳しいからコネでいける」で大体解決する気がします。
 
……というようなことを、105巻の白馬君を眺めながらつらつらと考えたところで、今日は終わりにします。
もうすぐ映画のDVDが発売されますが、まずは今週末から開催される「コナン30周年記念展in金山」ですね!数日前に子連れで土日に行こうと、チケットを取ろうとしたら、既に月末しか枠がなく。とりあえずそれは取っておいて、週明けの平日に1人で参戦しようと思っております。

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