実は「説明」しまくっている

我が家の息子たちは、結構勉強熱心なのかもしれない。
と、昨日ちょっと思いました。
私は基本的に息子たちに「勉強しろ」とは言いませんが、「宿題は必ずやれ」とは言います。なんなら「宿題が終わるまでは寝るな」とも言います。それは、将来的に「やりたくなくても、やらなければいけないことがある」という状況には必ずなるので、経験させておいた方がいいと考えるからです。
なので、宿題さえ終わっていれば、もう勉強については言いません。……が、最近は宿題に追われる長男を見て、なぜか次男が「おれも宿題やりたい」と言い出しており、嬉しい悩みを抱えております(笑)。
息子たちが自発的に学習したいと言う分には、親としては大歓迎なので、ネットで無料の学習プリントをダウンロードして刷ってやったりとか、息子たちが好きなコンテンツを使った学習ドリルを買ったりしています(今はいろんな版権を使ったドリルが出版されてますね)。


ところで、コナン映画の興行収入が記録的なものになるにつれ、世のYouTuberたちも「コナンを取り上げれば動画の再生回数が稼げる」とばかりに、元々興味がなかった様子にも関わらず、コナン映画を観る人が増えてきた気がします。
それについては「話題作の宿命」と思うべきか「これも興行収入の足しになる」と思うべきか、微妙なところですが。
 
私としては、結構、自分と同じようなマニアよりも「これまでコナンの作品名は知っていても、原作は読んだことがない」とか「映画を初めて観た」とかの、初心者の方の感想の方が好きだったりします。それは、「コナン」という作品があまりに有名で、登場キャラクターや注目ポイントが多く、同じ「コナンファン」でも、好きなキャラクターやエピソードが全然違ったりするので、感想動画などを見ていても「何でそういう感想になるんだよ……」と思ってしまうことが多々あるからです。
実際、歴代の映画の中で私が気に入っている作品にも、「オススメランキング」で紹介されていないものもあります。
 
その点、初心者の方が挙げる「面白ポイント」に「私にとっては、すっかり当たり前になってしまって今さら意識していなかった事」が結構あるのです。
その中で多いのが「コナンには、初見勢に対してかなり配慮された説明がある」です。そして大抵の人は「これは既存ファンには必要のないものだろう」という感想を付け加えています。以前ご紹介したミステリー作家さんも、これは言っていました。
別のチャンネルの動画では「説明のしすぎは映画への没入を邪魔して、良くないかもしれないけど」とまで言いながら、説明にありがたさを述べているものまでありました。
 
しかし、私を含めたコナンマニアで、そういった「既存設定や過去作品においての展開の説明」を批判する人はいません。それは「コナンにおいて、メタ視点での説明は当たり前のものだから」です
これ、実は私自身も、そういった意見を見るまで特に意識していなくて、最初は「そんなに説明多かったっけ?」と思ったのですが。
(付け加えておきますと、これは「コナンの推理ショーによる事件解明のための説明」とは別のものです。)
 
よくよく考えてみると、「コナン」は原作においても、アニメにおいても、「話の途中から入ってきた客への説明」は、実は当たり前のように入っているのです。原作では最近かなり少なくなりましたが、特に初期の頃は、ナレーションがよく入っていました。
これは原作11巻、蘭の母親である妃英理の初登場エピソード解決編の冒頭です。

こちらは、かの有名な灰原哀初登場エピソードの中盤です。

まあ、このナレーション自体は、ページ数の調整のために入れられたものかもしれませんけど(笑)。
 
あと、キャラクターのセリフ自体が説明調になっていることも、時々あります。わかりやすいかな、と思ったのが、原作92巻のここでした。

「フライドポテト」を客観的に説明するためとはいえ、「ジャガイモを拍子木切りにして油で揚げて塩をふった物」なんて表現を、わざわざ使うか?と思うんですよね……私なら「日本で言うフライドポテト」と省略しちゃいます(笑)。
他にも「読者にわかりやすく説明するため、わざわざ回りくどい表現をする」例はたくさんあります。
 
アニメにおいては、前後編など複数の話数にわたる場合、2話目以降の冒頭に「これまでのあらすじ」が入るのは、今や当たり前になっています。なんなら、以前放送された別のエピソードについての話題の場合、該当する場面をそのまま挿入して、結果として繰り返した放送になることにもなっています。
 
私たちコナンファンは、こういった「配慮」に常日頃から触れているため、最近の映画で都度挟まれる「説明」をストレスなく見られる「体質」になっているのです。その最たるものがコナン映画恒例の前説でしょう。
「初めてコナン映画を観る人たち」は、あの前説が「新規ファンに向けての配慮であり、ディープファンにとっては必要のないもの」に見えているようです。しかし、これはかなり間違いですね。
これについては、だいぶ前に続かなかった「新定番」?の思い出と前説の話 でも触れていますが、コナンマニアにとって「映画での前説」は、その時の監督が作品の基本設定の説明をどうアレンジしてくれるかを見る、大事な評価ポイントの一つですからね。
 
正直、あの前説がなくなったりでもしたら、怒るのは「作品の基本設定やキャラクターがわからなくなる新規ファン」ではなく「毎年きっちり映画を観ているディープファン」だと思います(笑)。実際、毎年前説の導入がタイトルコール→前説となっていますが、一昨年の「ハロウィンの花嫁」のみ逆に前説→タイトルコールとなっており、それを「いつもと違う、調子が狂う」と批判するファンが一部いました(気持ちはわかる)。
 
コナンは「推理物」ゆえに「説明」が浮きにくい作風ではありますが、結果的にとはいえ、「長く続いても新規層を招き入れやすく、それに既存ファンが反発しづらいスタイル」が初期からすでに確立していた、というのは、原作者さんだけでなく、編集の方やアニメ立ち上げスタッフさんの先見性に敬意を表したいです。

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