久々に請けたテープ起こしの原稿を納品しました。
夜になってから振られた仕事を、平日2日だけ挟んで納品するのは私にはきついなー……昔受けたテープ起こしの通信講座の教本でも適当に開いたお仕事紹介サイトでも「慣れたら1時間の音源を5~8時間で仕上げられる」とか書いてありますけど、どうやって??時間配分が激しく気になります。私はどう頑張っても10時間くらいかかります。少し音質が悪かったり、添付資料が心許なかったりすると、それでもきついです。
ATOKも記者ハンドブックが改訂されて、あまり使えなくなったし……と思って今調べてみたら、先月になって最新版対応ソフトが発売されてました!さすがにいちいち本を開いてられない人が多くて、要望が多かったんだなぁ(笑)。早速買おうと思ったら、なぜか「ユーザー登録」に押し返されるので、これから問い合わせしてみるつもりです。やっぱり、入力の時点で表記を教えてくれるありがたさは偉大です。
あと、先日初めて、仕事で使っているスタジオヘッドホンで音楽を聴いてみたんですが、音の広がりがすごい。
「そういえば、これって本来音楽用だったわ」と思い出しました。今まで全然聞こえてなかった楽器の音色や小さな効果音がふんわり聞こえてきて、「なるほど、本来こうやって使うものだったのか」と、ものすごく納得しました。
本当に、何故にテープ起こしには専用の用具が少ないのか。再生ソフトぐらいじゃないか?一応、ベテランの方は音声増幅ソフトとか使って小さな発言でも拾いまくったり、手に負担が少ないキーボードを買ったりしてるようですが、それが「テープ起こし用」かどうかというと微妙なところで。私としては「話者立て(発言者表記のことです)と本文、大文字・小文字をはっきり区別して置換できる」テキストソフトが欲しいです。「aを含む単語を置換したら、名前がわからない発言者「Aさん」の名前まで全部置換されちゃう」のはやっぱり不便です。テキストソフトの多くはプログラミング用のようで、テープ起こしではWordが使われるのが一般的のようなんですが、表や図形の挿入とか右寄せとか要らないから、区別を……。
ところで、先日(と言っても2週間前かな)に再放送された「陶芸家の殺人事件」を改めて見ていて「この犯人も気の毒だな……」と思ったんですが、コナンの犯人の動機って、割とせつなくなっちゃう動機が多いです。たまにぶっ飛んだ動機が出ると、そっちの印象が強くなっちゃいますけど。
私の中で妙に印象に残っているのが、コミックス69巻収録の「ホワイトデー殺人」です。犯人は被害者の妻で、ビジネスパートナーでした。

事件の流れはこんな感じです。
- 製菓学校の生徒だった犯人、学友と交際(以後、彼氏)。被害者はその学校の講師。恐らく犯人に気があった。
- 犯人と彼氏、お菓子コンクールに出場することに。彼氏は酸味スイーツ作りの天才だったので、犯人は彼の優勝を確信していた。
- コンクール前日、彼氏が自殺。コンクールは犯人が優勝した。
- 犯人、被害者と結婚。恐らくは共に製菓会社を立ち上げ、それぞれ社長と副社長となり、成功。
- 20年後、被害者が柚子入りケーキを食べて寝込む。そこで被害者、「彼氏の自殺の原因は自分だった」と泣きながら白状。犯人を優勝させてやりたくて、彼氏を一言チクッと揺さぶったつもりが、彼氏は予想以上に気にしてノイローゼになり、ついには自殺してしまった。それがトラウマになって自分は酸味スイーツが食べられなくなったとも話した。
- 犯人、「私と彼がどれだけ愛し合っていたか思い知れ」と夫を殺害。
「被害者が気の毒すぎる」と思うのは私だけでしょうか。これ読んだ時に「犯人の妻にとって、夫であった被害者と過ごした約20年は何だったんだろう?」と思いました。共に会社を興し、新商品発売に際してテレビCMを製作するほどに会社を大きくするのに、二人三脚で頑張ってきたんじゃないのかな。その中で20年もの間、罪悪感を背負い続けた被害者の心情は察するに余りあります。普通、自分の言動が原因で人が死んだらトラウマになりますもん。コナンだって、かの有名な「月影島」の事件がトラウマになってます。
ちなみにこの夫婦、犯人が49歳で被害者が53歳というところにも、ちょっとびっくりしますけど。被害者はいったい何歳で製菓学校の講師になったんだろう(笑)。コナンって、時々年齢設定が適当です。
あと、この事件ではコナン独特の捜査手法が見られます。それは「もしも事件が起こらなかったら」トーク。「こんな事件が起こらなかったら状況はこうなってたはずなのに、それを準備してなかったの?」というカマかけスタイルです。「どうせ殺すから、こいつのための○○は必要ない」「どうせこの○○は中止になるから、その後の準備は要らない」と、ついつい犯人が考えて手を抜いてしまう所を突きます。そこで「まさか、こうなることがわかってたわけじゃあるまいし……」と揺さぶると大体の犯人が動揺して答えに詰まるので、そこでまずコナンは犯人が誰なのかを確信する、というのが流れです。この揺さぶり方、私は好きです。
あと、この巻ではアニメタイトル「日記が奏でる秘密」……多分「G線上のアリア事件」と題したほうがわかりやすいと思われる事件も収録されています。私がこの話で好きなのが、まず「そばに探偵団しかいないことで、コナンが素のままで、子どもを演じずにずっといる」ことです。大人がいる場ではコナンは必然的に子どもっぽく振る舞いますが、探偵団しかいない所では気遣いません(笑)。死体が入っているかもしれない棺を前に(灰原に向かって)「子どもたちを遠ざけろ、子どもが見る物じゃない」とか、普段ならコナンは言われる側ですから。最近は映画でも蚊帳の外に追いやられがちな探偵団ですが、たまにはこうして話のメインになって、コナンの魅力を引き出してほしいものです。(このコナンの態度を引き出せるのは、「頼れるパートナー」ではなく「気楽な友人」なんだと思う。あえて言うなら服部君もかな)
あと、「一音だけ微妙に調律がズレたピアノ」と「曲が入ったCDプレイヤー」が同じ部屋にあることで、それを聞き分けるコナンの「絶対音感」が地味に発揮されているのも嬉しいポイントです。(ちなみに、「絶対音感を持つ音痴」は理論的にありうるそうです)
最近はあまり原作を読み返す時間が取れませんが、こうやって1冊ずつ内容や(私が思う)魅力を紹介するのもアリかな、と思いますが……さすがにしつこくなるかな。
トンデモルートを辿る台風が接近していますので、皆さま、どうぞお気を付けて。


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