「まじ快」との相性の悪さを実感……

一昨日書いた総集編の感想について、とても近いことを書いていらっしゃる方を見つけたので、ちょっと書いておきます。
以前コナン愛にあふれたWebマガジン でご紹介した映画『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』本気のコナンvs怪盗キッドが実現!?シリーズの中で貴重な作品である理由とは?ネタバレありで徹底解説 を書かれた方が、ご自身のnoteで書いていらっしゃいました。こちらです。
【映画レビュー】やっぱり今回も悩ましい『名探偵コナンvs.怪盗キッド』の感想
 
一言でまとめるならば、こんな感じで書かれているんですが。

本作、良くも悪くもただの“テレビシリーズ特別総集編”でした。
正直今年の映画の予習として活きてくるような気もしなければ、この総集編一本を観たところでコナン初心者が楽しめるかどうかは怪しめ。

これ、私もすごい思いました。シリーズ初見の方にキャラの関係性がわかりやすくなっているわけでもなく、既存ファンが喜ぶ新規カットや新情報がさほどあるわけでもなく。
「キッド誕生」については前説でさっと済ませてしまって、「コナンとの初対決」は冒頭だけ、結末なし。パンフレットを読んだ方が本編を見るより詳しく説明されているという謎の構成。
謎といえば、パンフレットには「挿入されたエピソード」として「工藤新一少年の冒険」という話が紹介されていますが、これ、映画本編ではラストの盗一と優作のやり取りしか使われておらず、「新一の冒険」部分は丸々カットされていました。
もはや映画本編を見るよりパンフレットだけ読んだ方が、エピソードを把握するには適しているのでは、と思える内容。
 
ちなみに、他の指摘として、

その上、話の構造がおかしい。
これからコナンと出会うというタイミングのキッドを軸に、コナンと出会った後の話を回想するというかなり意味のわからない状態になっていてすっごく変。

というのがありました。これは気付きませんでしたが、確かにそうだ……。時計台の話はコナンの新一時代の話なので、コナンと出会う直前のキッドが回想していても不思議はないんですが、既にコナンの正体も探偵道具のこともわかっている「ブルーワンダー」の話を同じ時系列で回想してたらおかしいわ。
 
この方、記事の最後にWANDSさんについて触れてますが、私も帰ってから出た結論が「この総集編において一番頑張ったのは、新曲を書き下ろしたWANDSさんだな」でした。なんか申し訳なくなってきた……。
 
あと、ツイッター(現X)など見ていると、時計台の話で怪斗が青子との出会いを再現する所にまじ快ファンが歓喜してましたが、私は冒頭のシーンがすごく気になってしまいました。原作から拝借。

何が嫌って、ここで中森警部を「ヘボ警部」と言い放った上、「あの警部じゃ逮捕は無理」と笑ってることですよ……。これ、もう「キッドの肩を持ってる」ってレベルじゃないと思うんですよ。はっきり「中森警部を侮辱して」ますよ。
 
意中の女の子の父親を、ここまでボロクソ言っても気にされないのが「キッド様」の特権ですかね……。
怪斗の性格上、裏の顔であるキッドに肩入れすること自体は無理ないと思います。それでも、せめて「警部も頑張ってるけど、キッドが上だな」くらいの評価で留めてあげるべきでしょう。「まじっく怪斗」での設定によれば、怪斗はIQ300なんで「それに勝てないからヘボ扱いって、お前、人としてどうなんだ」と思います。
 
しかもタチ悪いのが、「まじっく怪斗」を見ると、父親を亡くし、母親に置いて行かれて家に1人で暮らす怪斗を思いやって、中森父子がちょくちょく彼を夕食に招いている描写があることです(しかも、キッドとしての犯行のために、さりげなく警備計画とか聞いたりしている)。
これを思い起こして、私は思いました。青子、もう二度とこいつを夕食に招かなくていいよ、と。このシーンも青子は「人の父親に向かって何てことをいうんだ!?」とブチギレてもいい場面だったと思います。
しかし、現実にはこの暴言をファンは総スルーして「今度の映画、怪斗と青子のイチャイチャシーンが見れるかも!」と興奮してるんですから、「キャラの評価って、要は顔と態度だな」と思いました
 
まあ、「ヒロインの父親が主人公からボロクソ言われる」という点では「コナン」も同じなんですが、中森警部は私が知る限り、小五郎のように昼間から缶ビールを何本も飲んだり(まあ警部は公務員なんで当たり前ですが)、依頼人が美人かどうかで態度を変えたりしないんでね。
 
こうして考えていくと、私は「まじっく怪斗」とはとことん相性が悪いんだと思います。しかし、公式もファンも「コナンファンはみんなまじ快もファン」みたいな認識っぽいので、今年の映画に「まじ快」要素が多分に含まれるなら、だいぶ不安だな……と心配してますが……まずはメインビジュアルを待ってみよう。

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