もうテープ起こしからは完全に撤退してしまったな……と思う今日この頃です。
結局、文字起こし技能テストは一度も受験することなく終わりました。
正直、この仕事の「副業にするには手間がかかりすぎ、本業にするには案件が不安定すぎる」をクリアした人でないと継続受験とかできないですね……。つまり、「何度も受験料を払いながら生活できるほど既に稼いでいる人」もしくは「他からその受験料を出し続けられる(くらい経済的に他のアテがある)人」しか継続受験できないテストだ、ということは実感しました。
なぜこのテストのことだけ度々書くかというと「このテストが業界で最もメジャーになっている」というのが最大の理由ですが、もう一つ「このテストがスコア制で、合格・不合格の概念がないテストだから」というのがあります。「合格したからもう受験しなくていいね!」という類のテストではない。なので、1人の受験者から何度でも受験料を取りたい事務局としては「今回800点だった方は、次は900点を目指してまた受験してね!」と言えるので、都合がいいんだと思いますが。
まあ、個人的にこのテストの最大の問題点は「ハイスコアを取っても、仕事上で受けられる待遇がはっきりしない」ということだと思いますが。
主催している一般社団法人 文字起こし活用推進協議会が「ワーカーを安く使いたい側」の企業で成り立っているので、そもそも協議会自体に「ワーカー目線」がないのです。
これが協議会の役員企業、正会員企業です。

役員企業として名を連ねている「東京反訳」は、ホームページで「業界最大級のワーカー数約750名」を誇っていますし、「大和速記情報センター」もホームページの会社概要によると「在宅スタッフ300名以上」なので、業界内でもかなり大きな企業ではないかと思います(ちなみに私が現在作業している ユーソナー は在宅ワーカー4300名と桁違いですが、これはこの仕事が完全に自由出勤な上に報酬も一定額なので納期や評価というものがなく、社員がワーカーと個々にやり取りすることのないシステムなため、見方が変わります)。
今ざっと調べてみましたら、「速記センターつくば」は在宅スタッフ(外部スタッフと書かれていますが恐らく在宅スタッフのこと)50名でした。あと、ここには載ってませんが、私がこれまで調べてきた企業の中で、テープリライトでは在宅ライター60名となっていました。あと、恐らく「応募ハードルが業界一低かった企業」であろう「コエラボ」はホームページによると「契約ワーカー800人」でした(笑)。さすがにワーカーを増やしすぎたと思ったのか、現在はスタッフ募集は締め切られています。
というか、会社概要に在宅スタッフの人数が載ってない会社多いわ。社員数自体が載ってないならまだわかりますが、正社員は人数載せておいて在宅スタッフは載せないのは、そのまま会社の在宅ワーカーに対する意識がわかろうというものですね……。在宅ワーカーがいないと回らない業界のくせに。
中にはこのWITH TEAM(ウィズチーム)のように、

こんな条件を堂々と出してきて(仕事内容・報酬・必要条件など|在宅文字起こしライター募集・求人情報特設サイト|株式会社サクラボより)、「1時間の音源を1~2日で納品してくれる方を優遇します」なんて書いてる会社もありますが(まあクライアントからもらう料金が分120円じゃ、ワーカーに払える報酬なんて知れてますわな)。
逆に載せている企業は、恐らくクライアントに対して「こんなにお抱えワーカーがいるから安心して、ぜひウチに!」というアピールも兼ねてるんでしょう。
こうして改めて業界各社を見てみると、この仕事への未練が湧いてきます。これでも自ら興味をもって始め、機材やソフトも揃えて数年続けてきた仕事なので、愛着らしきものはあります。タイピングも調べ物も元々好きな方ですし。
しかし、「自分が稼ぐためにワーカーになることは、もうできないな」という思いは変わりません。
あえてこの業界との関わり方を考えるとすれば、「ワーカーのスキルと報酬がちゃんと釣り合うよう、各社に働きかける立ち位置になりたい」とは思いますが、元々末端ワーカーにすぎなかった上、その場所も捨てようとしている私がそんな場に上がれるとも思えませんし。
というか、改めて各社のホームページなどを見返し、報酬や条件を見比べると、「よくこんな曖昧な言葉or低い報酬で、ここまでの経歴やスキルを要求できるな」と思いました。在宅ワーカー(特に初心者)を「所詮は時給や月給では働けない環境にある相手だ」と侮り、ひらすらクライアントに向けて「高学歴、ハイスキルなワーカーが安く使われてくれますよ!」とヘコヘコしている、そんな印象を受けてしまいました。
ここ数年は自社で講座を開き、ワーカーを育成する会社が増えてきていましたが、その方がよっぽどマシですね。
上に書いたテストの主催である協議会には、「ワーカーのスキルアップ」は書かれていても、「ワーカーの地位向上・待遇改善」は書かれていません。それを最後に追記して、今日の記事を終わろうと思います。
文字起こし技能テストに最後に思うこと
テープ起こし

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