さて、今回はテープ起こしについての生々し…じゃなくてリアルな経験を書こうと思います。
一応、「苦労」や「闇」ではなく「面倒」としました。
これ、シリーズ化する予定ではありますが、次にどんなことをテーマにするかは決まってません。思いついたままに書いていきます。
- 割とフォローされる「発言者不明」(私の場合)
テープ起こしの苦労ってどんなことがあるかと検索すると、だいたい出てくるのが「音質が悪くて何を言ってるか分からない」「発言者の声を聞き分けできない」あたりですね。もちろん、それもあります。私も誰の発言かわからず、校正に丸投げして教えてもらうことも多いです。
ただ、私が主に請け負う議会議事録の場合、だいたいは議長の指名を求めて指名されたら話す、というスタイルなので、誰の発言かはだいたい状況で判断できたりします。それに、議会って大半が(そこそこの年齢の)男性なので、クライアントや会社としても完全に聞き分けられないのは前提だったりして、「発言者が不明な場合はこう処理する」という仕様があらかじめ決められています。
とはいえ、校正で「この発言はこの人がこう言っています」とはっきり断言され、「いや、それどうやって聞き取ったんすか…」となることもよくあります。
- 資料は基本的にはありがたいサポートアイテム
さて、タイトルの資料について。
え、資料ってありがたいもんなんじゃないの?と思われた方、そのとおりです。
基本的には資料があったほうが断然やりやすいです。特に地方自治体の議会の場合、市長とかがその場で読んだ原稿をそのまま添付資料としてもらえれば、コピーして貼り付けるだけで大半の発言を起こせるという、本当にありがたいものです。
だいたいのテープ起こし会社で、クライアント向けのお願いとして「資料はできる限り貸してください」と呼びかけているのもそのためです。
- しかし、資料があるせいで増える仕事
しかし、その資料の内容が何かのデータであり、発言者がそれを基に説明していたりすると、今度は「資料を読み間違えていないか」ということを確認する必要が生まれるのです。重要語句を読み間違えていないか、金額を一桁間違えていないか、など。
音声を聞きながら資料の記載をチェックし、違っていたら起こし原稿に「ここ間違えて言ってますよ」と印をつけないといけないのです。
仕事の土台であるはずの音声を疑わないといけない、ということになっちゃうんですね。
- 大量資料添付の罠…
資料の苦労はもうひとつあります。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざもありますが、資料がわんさかあると、それはそれで別の面倒が生まれます。
添付資料としてわざわざつけてもらっているものなので、見落としはできません。つまり、大量にある資料から、発言内容に関係あるところを逐一探し当てないといけないのです。そして、上に書いた照合作業です。
クライアントは「発言内容に関係のある資料だけを」なんていう細かいことは考えませんので、当日使った資料を全部提供してくれます。会社としても、何時間もある音源だと複数のワーカーに振りますので、同じ資料を全員に送ります。時には何百ページもある添付資料が届きます。
私は、このときばかりは最近のPDFファイルの容量を恨みます。「いや多すぎんだろ!」となります。
さすがに、資料内の語句を検索して絞り込むとかはできるので、本気で1ページずつじっくり見ることはありませんが、普通に見落とし怖い。しかも、作業単価は安いので、調べるのに時間がかかればかかるほど時給換算が低くなる。
何事も「ほどほど」がいいよな、と思います。本当に。
以上、テープ起こしのリアル経験の一端でした。

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