アメリカ公式がYouTubeで配信している「ハロウィンの花嫁」の再生数が2万回を超えました。
私の記憶の限りでは、これまで最高記録は「ベイカー街の亡霊」の1.8万回だったので、恐らく新記録でしょう。字幕と吹き替えという違いはありますが、この作品がアメリカのファンにも高評価されていることは間違いないです。しかも、まだ配信が終わってませんので、もう少し伸びることになると思います。
やっぱり、名作は誰が見ても名作だということですね(ドヤ顔)。
ところで、前回の吹き替え追加配信から2カ月余り、ようやくアメリカ公式はアニメの配信も増やしたようです。それがこちら。

ここでは明言されていませんが、X(現Twitter)の公式アカウントの案内を見る限り、服部君とキッドに焦点を当てたエピソードセレクションを始めるようです。
……いやいやいや、組織関連エピソードはどうなったの??
と、思ってしまったのは私だけなのか。
私はてっきり、次は赤黒シリーズまで進み、裏切りシリーズ、ミステリートレイン編から、緋色シリーズくらいまでいくのは大変かな、さすがに「17年前の真相」まではちょっと無理かな……とか思ってたんですよ。そうして組織編エピソードに一区切りつけてから、ラブ編なりキッド編なりも順々に追加してくれるかな、と思ってたんですよ。
本音を言えば、原作エピソードだけでも全て吹き替えしてほしいですが……この配信ペースの遅さを考えると、新吹き替えが追い付くより早く、原作が完結しちゃいそうですもんね……。
しかし、何で「ブラックインパクト」でぶった切ったまま投げ出したんだ、公式は?
これが、タイトルの「何でそうなった?」の1つ目です。
いや、北米でも熱心なファンは字幕配信で最新エピソードまで見て、映画以外は私たち日本のファンと変わらない情報を得ていると思いますよ。なんならコミックス派で本誌は極力避けている私より、最新の本誌情報に詳しい北米ファンだっているでしょう。
しかし、公式が今年やっている「リブランディング」は、そういった既存ファンに配慮しつつも、新規ファン獲得のために展開していると思ってたんですけど?
せっかく1話から吹き替え直していた「対組織の歴史」を、現在の最新でもなく、何かの区切りでもないところで終わらせるって……せっかく引き寄せた新規ファンを、わざわざ突き放すようなこと、しなくてもよくない?
結局、この「リブランディング」は、日本を含めアジアで映画を中心としたコナン人気の高まりとは対照的に、一向に映画の上映が実現できない北米において、ファンに話題を提供して、つなぎ止めるためにやってるってことなんですかね……。
まあ実際、私が何年も前からチェックしている、恐らく北米在住であろう熱烈なコナンフリークの方も狂喜乱舞してますけどね。私たちにしてみれば当然である「大好きな作品のアニメを母国語で堪能する」が、彼らは20年以上もできなかったわけですから。少しサービスするだけで大喜びしてくれますよ。
私に言わせれば、「TMSってアニメ制作の老舗でしょ?何で吹き替え一つにこんなに手間取ってるの?」というところなんですけどね。だって、別に「新作を作る」ってわけじゃないんですよ。既にある自社のアニメを、本編だけ吹き替えるだけですよ。オープニングやエンディングなんてノータッチですよ。
そして、もう一つ真逆の意味で「何でそうなった?」があります。
「コナンは北米やヨーロッパでは人気がない」が定説ですが、そのせいか、映画の興行収入を調べるのも一苦労でした。いろいろ調べた末、国立国会図書館からのリンクで、それらしいデータを見つけることができました。リュミエール(European Audiovisual Observatory)というサイトです。

検索結果として「10タイトルヒット」になってますが、一部他の作品が混じってますので、実質8タイトルです。
やはり、最近まではヨーロッパでは公開自体されていなかったようですね。ヒットしている中にも、1カ国しか公開されていない、というものもありました。ちなみに「11人目のストライカー」はイタリアのみでの公開でした。なるほど、だからBlu-rayがそれしかなかったのか。
で、国別のでデータがこれです。まずは「緋色の弾丸」から。

黄色がスペイン、オレンジがフランス、フランスの上の水色がベルギー、横がスイスだそうです。そしてフランスに隣接する大きめの国がドイツです。ということで、FR=フランス、ES=スペイン、BE=ベルギーですね。ちなみにグラフのLUはどうやらルクセンブルクのようです。残念なことに、グラフの単位がわからないので、国ごとのおおよその比率しかわかりませんが。
っていうか、ドイツが入ってない……?
ドイツでは売れなかったの?と一瞬思いましたが、翌年の「黒鉄の魚影」を見てみたら、また考えが変わりました。

「DE」がドイツと思われますので、ドイツがトップです。ちなみに、スイスの横の緑っぽくなった国がオーストリアで、右下に新たに水色がついた国はトルコでした。グラフの「TR」でしょうね。
さらに翌年の「ハロウィンの花嫁」では、こう。

あれ、ドイツがまた消えたぞ……?どうやらこの統計、ドイツは見落とされがちなのかもしれません。
それにしても、公開範囲が縮小している。
では、さらに翌年の「100万ドルの五稜星」では、どうかというと。

さらに公開範囲が広がりました(笑)。そして、イギリスとアイルランド(左上)が追加です。イギリスでは去年が初公開だったとメディアでも見かけましたね。
それにしても、データがある範囲では、ドイツの興行収入が飛び抜けています。
そして、本日2つ目の「なんでそうなった?」は、このドイツにおけるコナン映画の扱いです。
このデータを見るに、「元々それなりに人気はあったけど、映画が上映されるほどではなかった」といったところに見えます。
しかし、そうなると、理解できないことがあるのです。
これは、私のAmazonアカウントで、商品カテゴリーを「DVD」にした上で検索ワードを「conan」にし、言語選択を「ドイツ語」にした結果なのですが。

明らかに上映されてない過去作映画まで、もれなくDVD・Blu-rayが販売されています。試しに一つ二つ見てみましたが、しっかり吹き替え収録されているようです。実際、私の手元にも吹き替え収録された「水平線上の陰謀」があります。しかも、総集編である「緋色の不在証明」まであります。
そして、さらに驚くべきは、その高評価ぶりです。スクショできなかった他の作品も含め、大体200から600程度の高評価レビューがあり、最高が「紺青の拳」の837(2025/11/02 7:43時点)でした。
これだけ吹き替え収録をし、しかも作品によっては冊子や設定資料までつける(今度はドイツ語版だ! 参照)のは、かなりの手間もコストもかかっているだろうに……こんな国で、つい数年前までコナン映画が上映すらされていなかったなんて。
これが、本日2つ目の「……なんでそうなった?」です。いやほんと、機会損失すごいんじゃなかろうか。
そして、フランスやスペインにおけるコナン人気も、安定してあるようですね。やっぱり、アジア諸国ほどではないにしろ、「いいものはちゃんと愛される」ということかな(笑)。


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