コナンで学ぶ英語……?

夏休みも、もう半分以上過ぎましたね。早いもので、来週はもう出校日ですよ。

今さらながら、今は昔に比べて宿題が減ったなーと思います。私が小学生の頃は、必須の提出課題が結構出てたもんだけどな。読書感想文とか、自由研究とか、貯金箱とか。今は、なぜか日誌以外では「全国児童画コンクール」だけが必須課題になっております。こちら、「国内最大規模の児童画コンクールです!」と銘打ってますが、そりゃ全国の公立小学校で必須課題にしたら、応募作品数も大量に確保できるわな……と、ちょっと冷めた目で見てしまうのは仕方ないと思う。

とはいえ、息子たちは私と違って、絵や工作のセンスはかなりあるので、去年も次男がこのコンクールに入選することができています(授賞式から途中で逃亡しましたけどね……)。長男が「大井川鐵道を描く!」と乗り気だったので、私もそのために写真を結構撮りました。そろそろ着手させようかな。

本日の本題は

以前から「コナンの英訳セリフについて」の記事はいくつも書いていますが、今日は特定の名ゼリフなどではなく、「おなじみのセリフ」の英訳について、私の印象に残っているものをご紹介したいと思います。

「真実はいつも一つ!」

「コナンと言えばこれ」というキメゼリフですが、その訳は、実は昔と今で変わっています。

新一と蘭がJimmyとRachelだった頃は、このセリフは「One truth prevails」と表現されていました。DVDのタイトルロゴもこうなっています。

「(最後には)一つの真実だけが打ち勝つ」みたいな感じですかね。

最近は「There is always only one truth!」と言われることが多いようです。先日書いたルパコナスペシャルの感想 でご紹介したイギリスプレミアでのインタビューでも、こちらがファンの共通認識となっている様子です。

「まさか!?」

「コナン」でよくあるセリフの一つが「まさか!?」ですね。こちら、意外にもシチュエーションによって訳が分かれていました。

まず、「don’t tell me…!?」です。こちら、直訳すると「言ってくるな」ですが、言い回しとしては「まさか~とか言わないよね?」というニュアンスだそうです。大体「何か良からぬことが起こっていそうな時」「事態が悪化しそうな時」の「まさか!?」の訳として出てきています。

逆に、犯人に目星がついたとか、推理の手掛かりを見つけた時などは「could it be!?」という表現になっていることが多いです。

今年の「ハイウェイの堕天使」の予告でも千速の「まさか!?」があったので、どちらの訳になっているか確認してみたら「don’t tell me」の方でした。大爆破シーンの直前だったので、この判断になってんでしょうかね。

日本語で同じ「まさか!?」というセリフなのに、英語では主に2通りの訳がされているというのは、なかなか面白いものです。

「やっぱり」

「やっぱり」にも、主に2通りの訳がありました。これについては、特にシチュエーションなどによる使い分けという感じはしません。まあ、日本語にも似たような意味の別の言い回しなどはあるので、翻訳者の印象や好みの問題でしょう。

一つは「I knew it.」です。

実は、朝の情報番組でやっていた「一言英語講座」でこれが取り上げられたことが妙に印象に残っており、私はこの熟語のことは知っていました。答え合わせされた時、なぜか氷川きよしの「大井追っかけ音次郎」が頭を過りました。「やっぱりね そうだよね♪」というフレーズですが、皆さまご存じでしょうか。実際にテレビから流れたのか、私が勝手に脳内再生したかは定かではありません。

もう一つは「as I thought」です。これも「やっぱり」「思った通り」といった意味合いですね。

上にも書いたように、似たような意味なので、どちらに訳しても構わないと思うのですが……ちょっと不思議だったことが一つ。

「命がけの復活」シリーズで、コナンが手術を受ける直前の「蘭……やっぱり……やっぱりお前……」というモノローグがありましたが、あそこ、訳が「Ran…as I thought…I knew it…you…」ってなってたんですよね(フレーズの順は逆だったかもしれませんが)。これは「どちらか片方を繰り返せば良かったのでは?」と思いました。日本語で同じフレーズの繰り返しを、わざわざ2種類の言い回しで表現する意味は、ちょっとわからなかった。

「いっけー!」

意外なことに、コナンがボールを蹴る時におなじみ、「いっけー!」のセリフも、実は結構バリエーションがあるようです。

「100万ドルの五稜星」の序盤、函館運輸所で蹴った時、英語字幕上映では「GO!!!」だったと記憶していますが、「ハロウィンの花嫁」の吹き替えでは「Now go!!」だったような気がする。他に「take this!!!(食らえ!)」という場合もあり、それは人に蹴る時に使われる印象だったんですが、

このイギリス版予告のラストでの「いっけー!」は字幕が「take that!」になってんですよね。確か、日本での英語字幕上映の時も「take this!!」だったと思います。蹴る相手、人じゃないんだけど……ちょっとわからなくなりました。

「バーロー」

コナンの代名詞とも言える(?)「バーロー」です。文脈によっては、この「バーロー」だけでコナンを表す人もいますよね。こちらも、いくつかバリエーションがありました。

基本的に「バカかお前は」を極端に崩したセリフなので「stupid」が当てられて「you stupid」「don’t be stupid!」となることが多いようですが、「you idiot」という場合もあるようです。

残念なのが、服部君の「アホか!」も「Are you stupid?」になってしまうことです。方言の訳って、やっぱり難しいんでしょうね。

お陀仏

頻出というわけではないですが、個人的に気になった表現が「お陀仏だ」でした。これ、かなり便利な言い回しで、「死」「殺」を使わずにはっきり「死んだ人」を表現できるんですよね。

とりあえず、私がパッと思い出せる使用場面としては、

  • 時計じかけの摩天楼→「どうせ時間が来たらお陀仏だ……だったら、オメーの好きな色を……」
  • 14番目の標的→「このままじゃ蘭を助けるどころか、みんなお陀仏だ!!」
  • ベイカー街の亡霊→「もっとも、駅に突っ込む前に、お前達はお陀仏のようだ」
  • ハロウィンの花嫁→「あの大きさだと、このビルにいたらまずお陀仏だ」

これくらいですね。海外のアニメファンがリアクション動画を出していたりして、確認できる範囲だと、

  • 「どうせ時間が来たらお陀仏だ……だったら、オメーの好きな色を……」→「We’re goners anyway,once time is up.So choose your color…」
  • 「このままじゃ蘭を助けるどころか、みんなお陀仏だ!!」→「If this keeps up,we’ll all be goners,not just Ran!」
  • 「あの大きさだと、このビルにいたらまずお陀仏だ」→「Judging by the size,we’re goners if we’re inside the building.」

「死者」を表す「goner」という単語が使われていました。一応、「お陀仏になる」のスラングとして「kick the bucket」という言い回しもあるようですが、これはかなりくだけた俗っぽい表現のようなので、「死者」に言い換えた翻訳担当者はちゃんと仕事してますね。

その他

実は前から気になっているのが、アニメの冒頭、キメゼリフの「その名は、名探偵コナン!!」が「His name is Detective Conan!!」になっていることだったりします。

コナンが自分で語っている体なのに「his name」なの?と、いつも思うんですよね……。「my name」では、何かニュアンス的にいけない感じなんでしょうか。

あと、最後にコナンお決まりの「あれれ~?」です(笑)実は、こんな動画を発見しまして。

コナンの「あれれ~?」は海外ファンにもしっかりイジられてるなー、というのはともかく、訳にも注目。

「Huh?」とか「What’s up?」とか、一応それっぽい単語や言い回しにしようとしている時もありますが、もう翻訳を放棄して「Ah-le-le」と、音をそのまま字幕にしているパターンが結構ある(笑)。

最後に

ということで、これまで随分と英語翻訳についての記事を書いてきましたが、この辺でいったん終わり、または休止にしようと思います。やはり、アニメや映画の言い回しを単語や熟語で確認→その英語表現の一般的な使われ方を調べて日本語セリフと突き合せる→一つの記事としてまとめる という一連の流れを繰り返せる時間の余裕が、なかなかないです。

正直、fandubやfansubを出している人たちが、作業の裏話とか出してくれたらいいのになーとも思う(他力本願この上ないけど)。

あと余談というか、また改めてまとめたいと思ってますが、どうやら「ハイウェイの堕天使」のスペインとインドネシアでの公開情報が出たようです。

この頃、あっちでは猛暑、こっちでは豪雨と、様々な意味で危険な気象になっております。皆さま、どうかお体にお気を付けくださいませ。

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