「赤ちゃん筆」体験の話

赤ちゃん筆というものをご存じでしょうか。胎毛筆ともいい、生まれた子供の最初の散髪で切った髪で作る筆があります。
実用の物ではなく、完全に記念品ですね。中には、箱を思いっきりジュエリー感のあるデザインにして写真も入れて飾る人もいるようで。高いのだと5万くらいします。
 
実は、我が家も作ったことがあります。次男だけ。というか、長男の散髪をした頃にはその赤ちゃん筆というものを知らなかったんですよね。出産祝いで何か記念になる物を作れないかと調べていて見つけたのですが、こういう物は生活必需品じゃないだけに安売りしてくれないですね。ある程度の体裁が整った物をと安めのセットにしたんですが、普通に1万いきました……。
ちなみに、我が家のがこれです。

一応、地元の会社に注文したんですが、中にはあの熊野筆の技術で作っている物もあるらしく。今しがた拾った画像ですが、こんな高級感漂うタイプとか、

こんな可愛らしいタイプとか、

本当にいろいろ出ていて、微笑ましいやらアホくさいやらで楽しめます(笑)。
まあ、実際に作っちゃった私がアホくさがるのもあれですけどね。
ちなみに、次男のやつは予算の関係でかなりシンプルにしたので、内容としてはこんな感じです。

筆本体に、名前と生年月日、そして一言コメントを入れられるようになっており、「健康に育ってね」的なメッセージを入れときました。10歳くらいになったらこれを見せて「これがあんたの生まれたときの髪の毛だよ」とか言うんでしょう。忘れてなければ。
 
ちなみにこれ、頼める理髪店が割と限られてて、たまたま近所に扱ってる店があったので電話で確認して切りに行ったんですが、電話口で「大丈夫ですよー」と言われ、実際にカットするときは、思ってたより少なそうな髪の量に「これで大丈夫ですか?」と聞いてみたら「これだけあれば大丈夫ですよ」と言われ、正式に注文したら会社のほうから電話がかかってきて「毛量が少なくて希望のタイプで仕上げられないので、少ない毛で作れる細いタイプに変更してもいいですか?」と言われて「は?」となった記憶が……。いや、台紙に分けた髪以外は必要ないからって容赦なく捨ててましたよ、理髪店のおっさん。結局、その一度きりでその店には行ってないので、別に文句とかは言いに行ってないですけどね。何より、いくら文句言っても捨てられちゃった髪は戻せないですし。
 
ただ、ちょっと調べてみると、同様に「髪をばさばさ捨てられたと思ったら、会社から毛が足りなくて細くしかできないと言われた」というケースはちょくちょくあるようです。髪の毛さえ送ればできる所が多いようなので、不完全な物ができて後悔するようなら、もう自分で切っちゃったほうが気分的にいいかもしれませんね。
というか、「筆作りの技術」「筆の箱のデザインやアレンジ」は突き詰めてるけど「筆の元になる毛の確保」には注力してない会社、多いな。思えば、いくつかホームページを見比べて吟味しましたが、「毛の確保」に関しては「自分でやるならこうしてね」の案内しかない所ばかりでしたね。要点が分かってない「提携」美容院を増やすより、いっそ自宅カットで毛量を確保することに振り切って案内したほうが、結果として微妙な毛ばかり集まっても親としても諦めがつくし、会社としても楽な気がしますが。
熊野筆だって、良質な毛がたくさん確保できてこその名産だろうに。
 
子供用品に限らず、たまに「なんでここを重視しないの?」なビジネススタイルの商売ってあるもんですが、社内の人がふとした拍子に気づかないかぎり、外野がこうしてあれこれ考えても仕方ないんでしょうかね。

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