コナン映画へのとばっちりを感じる…

この週末は親戚で泊まり旅行をしたんですが、約2年ぶりの泊まりだったのであれこれ想定するのを忘れて「うわ、あれがない」「これ持ってくるの忘れたわ」となり、「やっぱり家が1番気楽でいいな」という結論になった週明けでした。
 
というか、出勤で仕事すると在宅仕事の気楽さを改めて思い知ります。
で、私はテープ起こしを個人で請け負うのは無理だな、と思いました。客と直接接しなくていい仕事って、何て気楽なんだろう。
最近は受付に立って応対しつつ、先輩や上司から「ここはこういう言い方をするほうがいい」とかツッコミされたり、まだ頭に入りきってない説明を先輩に代わってもらったりしてるんですが……言い方一つにも気を付けなきゃならないストレスよ。いや、テープ起こしの問い合わせでも、1つ質問するのに文面考えて15分かかったりするんですが、その間、私は難しい顔をして無言で考えていられるわけで。瞬時に「わかりやすく、かつ丁寧な言い回し」を考え出し、愛想に気を遣う必要はありません。
 
最近は医療事務もリモート化が一部進んでいて、私が見た求人の中にも「病院が契約している会社に出勤して、データ処理だけを請け負う」という仕事があってそこに行きたかったんですが、「土日のどちらかに出勤できること」という条件があり、平日しか子どもを預けていない私にはちょっときつかった……。今まで土曜に登園しない理由を「土曜日は保育園が休みだから」と説明してきた手前、いきなりそれを覆すのはちょっと無理でした。というか、そんな条件が要るってことは、それで働きたがる人たちはだいたいが平日のみの勤務希望ってことですかね。


さて、先日書いた「映画の売り方」についてですが。
私は個人的に「特典配布による動員増強」には否定的です。理由は「コナンには必要ないから」。ここ数年は一部、特殊上映で特典がついていた所もあるようですが、今年は一切なしで例年どおりの大ヒットをしております。
というか、別にどの作品も、特典を「配りたくて配ってるわけじゃない」と思うんですよね。
 
だって、映画興行だってビジネスですビジネスの基本は「最小のコストで最大の収益をあげること」です。
特典は、もらうほうはタダですが、作って配るのは有料です。どんな特典にするのか、どのくらいの数を用意するのか、どのキャラのどのシーン(orイラスト)を使うのか……そんなことを何度も打ち合わせし、業者に発注するわけです。それを全国の映画館に配送するのも有料です。それらの手間やコストは、いずれも映画本編とは直接関係ないのです。
こんな手間や金、なくて売れるならどこもかけたくないでしょう、普通に考えて
しかも、映画の鑑賞料金は曜日や年齢などによって差はあれ、一定です。お菓子を地味に数円値上げしたり無言で内容量を減らすように、映画で「おまけをつけたから50円高く」とか「こっそり上映時間を5分減らす」とかできません。つまり、特典を出せば出すほど、出さない場合よりも公式としての利益はわずかながら目減りするわけです。
 
それでも、あっちこっちの作品がせっせと特典を作っては配るのは、やはり「特典をつければそれだけ集客が見込めるから」としか考えられません。なにせ映画の鑑賞料金は一定ですから、子ども1人でも多く入ってくれれば1000円ほどが払われます。
最近大ヒットした某映画の特典内容をちらっと見てみたらこれがなかなか豪華で「これ、普通に売ったら100円じゃきかないよね……ふるさと納税の返礼品かよ」と思ったりもしましたが、それも売り方であり、「客を集め(あるいはリピートさせ)、収益を上げる」ためにやっていることです。
 
これで「特典がなくたって同じように売れていただろう」とか言われたら、販促の担当者はどんな気持ちなんだろう、とちょっと思います。いや、販促の性質は「客に無意識に目を向けさせる」みたいな感じだろうから、むしろ「空気のように当たり前として、効果を認識されない」のは本望なんだろうか?
しかし先日、ツイッターで「特典を出さないコナンは人気にかまけ、興行収入を増やす努力をっている」みたいな意見を発見して、ちょっとショックでした。ついに特典を出さない映画は売る気がないとまで言われるようになるのか。映画本編のクオリティを上げるだけでは不十分なのでしょうか。
 
ちなみに、今年の「コナン」の公開後のプロモーションとして、「サクラビジュアル」の公開がありました。

全国の映画館にも掲示されていて、友達が大喜びで写真撮ってました(笑)。
私個人としては、このイラストにさして魅力は感じないのですが(コナンは何故いるんだろう?)、このイラストを使ったクリアファイルがムービー展の物販ですぐさま品切れしていたところを見ると、かなりのファンに刺さった模様です。
 
あと、主題歌である「クロノスタシス」を使ったスペシャルムービーの公開があります。


予告編では公開されてないシーンがあり、特に後半は私もかなり気に入っています。再生数380万回を超えてるので、ファンにとってはかなり魅力的な動画になっているはずです。
 
これらはいずれも「映画を観に来たら、こんなにいいものがもらえるよ!」というものではありません。「これを見て、この映画の素晴らしさを思い出して(、できればもう1回観に来てね)!」といった趣向です。公開直後に観て満足した人が、時間がたってこれに触れることで映画の魅力、面白さを思い出し、自発的にリピートしてくれるよう促す。私は、これこそ「映画公開後のプロモーションとしてあるべき姿」ではないかと思います。とはいえ、こんな遠回しなプロモーションができるのも、既に確固たる人気を確立しているコナンならではなのかもしれませんが
ちなみに、ハロウィン期間に再上映が決まりましたが、こちらも(私も「もうこれは意地じゃね?」と思いますが)頑なに特典は付けず、「本編の手直し」という手段で話題を作り、リピートを促しています。私も2回くらい観に行きたいですが、どうかなぁ……。
 
ここで少し自慢すると、作品名は出しませんが「ヒットした映画のヒットした要素を真似て自分もヒット映画を作ろう」と考える人は多いようですが、コナンのヒットを受けて「コナンみたいなアニメ映画シリーズを作ろう」という人は見当たりませんね。「コナン」のような特殊な基本設定はもちろん、「ミステリーを題材にしたアニメ映画」自体がなかなか作られていない(少なくとも話題にはなっていない)ところを見ると、「コナン」の人気の基盤は個々の販促やプロモーションの成果というよりも、「地道にコツコツいいものを作り、信頼を築いてきた」ことであり、それは真似とかそういう話じゃないのかな、とも思いました。

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