医療事務に関するつれづれ

朝晩、だいぶ寒くなってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
……なんかすごく「ブログの出だし」っぽい文章で始めましたが、本当に昼間は大丈夫なんですけど、私は既に就寝時にエアコンをつけ、そのまま一晩つけっぱなしという状況になっております。ぶっちゃけ自分のためですが。朝、まずは布団から出ないと話にならないので(笑)。一応、テープ起こしの仕事を再開した時のために、朝5時前には起きてます。ちなみに息子たちは、長男は熱かろうが寒かろうが掛け布団を体に巻き付け、次男は掛け布団を蹴っ飛ばしております。何とも対照的です。
 
今のパートを始めて間もなく1カ月がたちますが、今度の所はいろいろと相性がよく、どうやらこれからも続けられそうです。
夏に勤めた所は本当に相性が悪かった……。多分、相性の問題なんだと思います。
科が違うので単純比較はできませんが、基本的に予約患者でまわしていたのにその予約管理が全て紙のファイルでカルテも紙、電話で予約変更を言われたら絶対に一度保留にしてカルテを引っ張り出して確認しないといけないシステムに、「せめて予約とその管理ぐらいは電子化しろよ」と思いながらも、言い出せずに辞めました。紙カルテの名前や患者番号を横目で見ながら、紙の予約票を手書きして渡してましたからね……この予約票だけでもプリンターで刷ろうよ、と何度思ったことか。ちなみに、紙カルテでも診療や予防接種の予約管理は電子化できることは、子どもたちのかかりつけの小児科で確認しております。
しかも、受付2人分のスペースに電話機が2台あったので、電話対応が必然的に来院者を見ながらってことになって「来院者の目の前で電話対応する」ってことになってたんですよね。今のクリニックに勤めて、それがいかに時間と資源の無駄なのかを実感しております。今のクリニックは受付デスクには電話機がなく、その真後ろの事務作業用デスクに親機、横の会計担当のデスクに子機、という配置なので、受付担当は目の前の来院者への対応に集中できるという構造になっており、「よく考えてるな」と思います。
というか、今気付きましたが、「言われてることを言われながら画面で確認できる」ということで、実は「電話用のメモが要らない」というのもこのシステムの大きな利点ですね。メモ自体はもちろん取りますが、それはそのまま引き継ぎに使えて、「用が終わって捨てるメモ」はほぼ出ない、というエコさです。
 
ただ、何もかも全部電子化できるわけではないということも、ここで痛感しました。診察の予約は受けてないので、受ける予約は主に健診や予防接種の予約なんですが、ここはほとんど紙ファイルでの管理ですね。ここはもう、ページをめくりながら確認したほうがやりやすいんだと思われます。
それに、先月で今年のは終わりましたが、「特定健診」では申し込み用紙も結果も全て自治体指定の紙でやり取りするしかなく、院内システムに数値などは入れるものの、ここまでは電子化は難しいのだと思います。それに、予防接種の予診票って本人または保護者の署名欄が必ずあるので、あれを電子化するのは骨なんだろうなー。現役世代の人ならまだタブレットにタッチペン署名でも抵抗なく書けるんでしょうが、インフルエンザは来院して打つ人の多くが高齢者なので、どれだけわかりやすい画面を作っても、紙でないと書きにくそうです。
 
その予防接種に関してですが、実は私は先日まで「調剤事務いいなー、内科受付嫌だなー」と思ってました。その理由が「子どもの予防接種の予約だけは受けたくない」と思ってたからです。正社員だった時、内科クリニックだったので当然予防接種も扱ってたんですが、その接種スケジュールを確認するのがあまりにややこしくて、すっかりトラウマになっておりました。電話を取るたびに「子どもの予防接種の予約だけは来るな、やめてくれ」と思ってたくらいです。
 
現在、11種類の予防接種が公費負担の「定期接種」ですが、そのうちHPV(子宮頸がん)と二種混合以外は3歳までに標準接種期間が始まり、それぞれ複数回を、決められた期間をあけながら打たないといけません。それが一定の期間でポンポン打っていけるならいいんですが、例えばB型肝炎ワクチンになると「1回目と2回目は27日あけるけど、3回目は1回目から20週あける」となります。そういったことを全て覚えて対応しないといけないので、なかなかに骨です。
 
これでも、私がかつて正社員だった頃に比べたら、だいぶ単純になってやりやすくなってますけどね。
私は2015年に退職しましたが、その頃はワクチンのタイプによって「次のワクチンを打てるまでの日数」が決められていて、「1週間後に接種可能」と案内されていたら1週間後の同じ曜日は打てるのか、みたいなことをいちいち確認してました。(この接種間隔の設定は、現在はほぼ撤廃されてて楽になってます。)
しかも、10年ちょっと前に日本脳炎のワクチンの安全性が問題になり、一時的に接種が止まっていた時期があったせいで、その間に打てなかった人への「特例措置」が取られていて、これが想像を絶するややこしさでした。「何年生まれで今まで何回打っていて、その期間はどのくらいあいていたか」を全て確認し、厚労省からの通達と照らし合わせる、という七面倒くさい作業……「電話でこんなん絶対やりたくない、どんだけ通話or保留時間延びるんだ」と思ってたものです。今はそれもだいぶ落ち着いて、標準的なスケジュールを組める子ばかりになったようで、改めて勉強して一安心しました。
 
っていうか、私が使った求人サイト「ジョブメドレー」は医療・介護系に特化したサイトなんですが、「未経験可」「無資格可」の募集案件、結構多いです。医療事務って、かなり知識とか要ると思うんですけどね。資格だけなら通信講座で最短3カ月で取れるんだから取っとけばいいのに、と思って今調べたら、なんと「最短1カ月で取れる」という講座を発見しました。えらく詰め込むな……。
 
ちなみに、医療事務の資格や講座では決まって「レセプトの知識」「診療報酬の知識」が強調されますが、ぶっちゃけ病棟クラークでもない限りは真っ先に必要になるのは「保険証を素早く見る能力」だと思います
たとえ紙カルテのクリニックであっても、今はレセプト請求は基本的にレセコンでやります。点数の計算ならレセコンが自動でやってくれます。注射の手技料とか検査の判断料とか、別に扱える必要もないと思います(覚えておいたほうがいいかもしれないけど、レセプト点検する頃には大体わかってると思う)。それより、毎日窓口で出される保険証を素早くチェックし、変更に気付けることのほうが重要だと思います。
 
保険証って、想像以上にいろいろタイプがあるんですよ。まず、国保(国民健康保険・自営業用)と社保(社会保険・勤め人用)。被保険者(保険に入ってる)「本人」とその「家族」(これが違うだけでレセプトを突っ返されます)。最近では「記号・番号」に「枝番」がついている保険証が多いです(私が正社員だった頃には枝番はなかった気がする)。前期高齢者(70~74歳)は保険証本体とは別に「高齢受給者証」で負担割合を確認しなきゃいけないとか、子どもや母子家庭の場合は保険証本体と「乳児医療証(と呼んでますが、正確には「子ども医療費受給者証」が正解っぽい)」「母子家庭医療費受給者証(父子家庭もこの名前)」がそろってないと、全額または3割負担になったり。それらがきちんと有効期限内であることを確認して、変更があれば「今日の受診はどっちの保険で請求できるか、前回は大丈夫か」とか考えないといけなかったり。その有効期限も、毎年更新される国保なら記載されるけど、退職しない限り変更されない社保では記載されない、という違いもナチュラルに判断します。
これらを素早く見分け、セットが足りなければ「○○はありますか?」と患者さんをせっつくのは、受付医療事務には避けて通れない作業です。
 
……とまあ、面白くもない医療事務談義を長々と書いてしまいましたが、「病院の受付って、一般に思われてるよりはちょっと大変だな」っていうことを、少しわかってもらえたら幸いです。

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