改めて見る、「コナン」普及の要因2

続けて。
  • グッズ展開に力を入れる

私は結婚を機にグッズ収集をやめましたので、各公式アカウントの新発売情報を見るばかりですが。
これも映画と連動しますが、最近は本当に各地でコナンイベントが開催され、その都度グッズ販売が行われます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、コナンカフェ、コナンプラザ、コナンランド、大阪城本陣……いやほんと、手を引いておいて正解でしたよ。グッズの洪水か。
試しにコナンプラザのオンラインショップ名探偵コナンプラザ 公式オンライン会場を覗いてみましたら。

トートバッグ5940円、ラーメンどんぶり2750円、れんげ1100円、湯飲み1540円……え?ここ日本だよね?何かの手違いで料金表示が倍になってない?
ってか、「毛利探偵事務所」と描かれただけのタオルまであるんかい。
 
グッズ販売がなぜ重要かと言うと、公式の収入になる、という点もありますが「アクセサリー系のグッズは、ファンが持ち物につけて出歩くだけで作品の宣伝になる」というところですね。私も原作の「30周年記念展」には行きましたが、鞄に缶バッジを大量につけている人とか、キーホルダーをキャラのぬいぐるみにしてる人とか、めっちゃ見ました。私はスマホの待ち受けを毎年映画のティザービジュアルにしたり、暗証番号をコナンがらみにしたりしてるくらいですねー。
 
ただ、これはグッズの企画から商品化という作業や、グッズ製作の初期投資コストが必要になりますし、どうやって販売するか、発売開始の周知など、「これから人気を得たい作品」としては、だいぶハードルが高いかな、と思います。(受注生産にしてしまうと、周知効果も限定的になるでしょうし)
 

  • 書籍との親和性を利用する

「コナン」原作を出版する小学館は教育事業にも力を入れており、「コナン」を使った参考書も数多く出版しています。アニメの配信プラットフォームだけでなく、書店でも「コナン」が目に付くようになっているのです。
元々、書店でコナンを目にするには、連載雑誌である「週刊少年サンデー」、原作コミックス、各エピソードのノベライズなどがエンタメコーナーにあったわけですが(「隻眼の残像」公開日には、映画ノベライズが書店売り上げ小説部門1位になりました)、「学習参考書」コーナーでも「コナン」を見つけることができるのです。「コナン」自体がそもそも「説明を不可欠とする物語」なので、相性はバッチリですね。
確か、ベトナム辺りでは、原作100巻が3つのバージョンで発売され、「全て手に入れたい」という熱狂的なファンが書店に徹夜で並んだ、というニュースがありましたね。
 

  • 他業種とのコラボ

これも、日本ではもはや当たり前になっていることですが、とにかく最近のコナンはコラボが多い。
多くのコラボに携わったらしい企業の「コラボ事例紹介ページ」名探偵コナンのタイアップ・コラボ事例まとめ | IPFieldを見つけましたが、もう毎年恒例になっているものも含めて、コラボ件数が凄まじい。
世界的企業でいえばユニクロ、マクドナルド、サーティワン。国内大企業でいうなら、JRなどの鉄道各社、カゴメ、トンボ学生服、くら寿司、グリコ。「コナンデザイン」の婚姻届が付録についた女性誌も登場していました。
あと「リアル脱出ゲーム」は、毎年やってるどころか「オリジナルキャラボイス」まで用意してるし、カラオケのDAMも数年前から「コナンの歴代映画主題歌を入力すると、限定グッズ抽選の応募ページへ行ける」というキャンペーンをやっています(あれ、1曲ごとに氏名から住所から入力しなきゃならなくて、私のように全部歌えるファンにとってはめちゃくちゃ面倒くさいです)。
 
しかし、これも課題があって、「めぼしい企業が組んでくれる旨味がコナンにあるか」ということですね。日本では主に映画のヒットにより、大抵の企業にとって「コナンと組めば、大勢のコナンファンが自社商品やサービスに注目してくれる」という旨味が見込めるからこその、コラボ企画の多さです。
その点、アメリカでは「公式の映画キャンペーンの応募者が、公式の予測よりも少なかった」という厳しい現実があります。まあ、YouTubeのキャンペーンは、景品が「Crunchyrollの視聴」という、似たようなサービスへの誘導になっていたのが、ちょっと下手を打った気はしますが(YouTube公式をチェックしているようなファンなら、既に有料配信の月額料金くらい払ってるだろう、という気もするので。実際、私にギフトコードを下さった方もそうでした)。
あそこで景品を「新生アニメのポスター」とか「原作コミック全巻セット」とかにしていたら、応募者数は違ったかもしれません。
 
日本とアメリカでは、お国柄や文化も違いますし、何より作品を取り巻く環境が違うので、一概に「グッズを出してあちこちコラボすれば、作品を盛り上げられるはず!」とは言えません。ただ、配信エピソードについては、もっと増やして、できれば元の放送順にした方がいいんじゃないかな。


ここまで「日本でずっと行われてきて、アメリカでも実現すれば効果があるかもしれないプロモーション」を書いてきました。
ただし、これらは全て「公式にしかできないこと」です。
 
では、ファンにはできることは何もないのか?というと、私はそうでもないような気がします。
個人でできること……やっぱり動画配信かな?といっても、作品概要の説明やキャラクターの紹介は公式が既にやってるので、他の視点で考えてみます。
「公式では追い付かない、作品の魅力を紹介する動画」を作ってみるのは、どうでしょうかね。
私が好きなチャンネルで、以前もご紹介した気がしますが、CANDYROPE-キャンディーロープ- – YouTube
こちらのチャンネルで、息子たちが一時期ハマってた動画です。


この他にも、数年前から様々なトリックを実際に検証しています。舞台設定を完全再現はできないので、一部「いやー……」っていうのもありますが、動画のアイデアとしては面白いです。
この他、私が実際に見たことのある動画で、

  • 犯人でも被害者でもない、すごく個性的なゲストキャラまとめ
  • 犯人の量刑を推測する
  • コナン界のスゴすぎる父親たち
  • 博士の発明品総ざらい
  • コナンに犯行を見破られたものの、結局罪に問われなかった犯人まとめ
  • 雑すぎるトリックランキング
  • お金がかかりすぎなトリックランキング

などなど、作中から様々なネタを拾って動画にしているファンがいます。
 
あと、動画本数たったの22本にも関わらず、チャンネル登録者が約4万人もいる、こちら。たのさばさん – YouTube
どんなチャンネルかというと、「コナン映画の推定被害総額」を産出しては、ランキング化しているチャンネルです。とりあえず、みんな大好き「天国へのカウントダウン」のを貼ってみます。


こちら、当然のごとく全て日本語ですが、一応字幕の自動生成はできるようなので、日本語が入力できる方は翻訳サイトに突っ込めば、何言ってるか大体わかるかと。
 
動画がうまくバズれば、元ネタに興味を持って、作品自体を気にしてくれる人も増えるかもしれません。
問題は「どこまで著作権に引っ掛からずに作れるか」ですね。私も先日「コナンのホラーエピソードランキング」という英語の動画を見つけたので、画面のキャプチャくらいなら大丈夫じゃないか?とは思うのですが……さすがに断言はできないな。
 
と、こんな感じで、日本における「コナン」のプロモーションを改めて振り返ってみました。
参考になるかどうかはわかりませんが、世界中のコナンファンの方々が、思う存分「コナン」を楽しむことができるようになることを祈ります。

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