続きに入る前に、書き忘れていたことがありました。
海外公式、アニメのオープニングとエンディングに字幕くらいつけてほしい。
スタッフロールも英訳してくれたら親切だろうと思いますが、最低限、歌詞の英訳くらいはつけてほしい。「コナン」のテーマソングは名曲ぞろいで有名ですし、それはメロディのことだけではなく、歌詞もとても良いからなんです。歌詞と映像が連動してるカットもありますし。
実際、国によっては曲のアレンジごと変えて、歌を現地の歌手に頼み、入れ直した吹き替えもあるようですよ。
あと、倉木麻衣さんのファンとして書きますと、彼女の名義で発表されている曲は、一部のカバー曲を除いて全て彼女自身の作詞であり、その作詞の素晴らしさも彼女の人気の理由の一つです。
実は彼女、20年くらい前に全英語詞のアルバム「Secret of my heart」をリリースしています。私もだいぶ前に中古で買ったんですが、当時既に廃盤になっていたと思います。手元にある音源をここに貼りたかったんですが、どうにも方法がわからないので、YouTubeから動画を拝借しました。よければ聞いてみてください。
話を戻して、本編の続きに行きます。
新一が蘭に言った「寝ぼけたこと言ってんじゃねーよ」の訳が「I guess you must still be half asleep, huh?(君はまだ半分眠っているみたいだね?)」だったのが、ちょっと「ん?」となったんですが。
英語では「寝ぼけたことを言う」と「(実際に)寝ぼける」はほぼ同じ意味になるんでしょうかね。明らかに相手が眠ってない状況に対して「まだ半分眠っている」という表現が、よくあるのかどうか気になりました。
そして、このシリーズで私が最大にビックリしたのが、この単語です。
surreal
これは何かというと、「シュール」のつづりです。
いやー、これはびっくりしました。「シュール」って日常で普通に使うのに、つづりをまったく知りませんでした。でも、これ読めるか?よく知ってるアニメのセリフだからわかったけど……そうでなかったら、「シュール」だとわかるのに、もっと時間がかかっていたと思います。え、私だけ?
あと、「プロポーズ」が「proposal」だったのは意外だった。
いや、冷静に考えてみれば当たり前なんですけどね。「propose」は動詞だから、そりゃ名詞として使う時は名詞形に変化しますわね。しかし、「プロポーズ」という単語として完全に聞き慣れてしまっているため、音で「プロポーザル」と聞くと違和感がすごい。
というか、「プロポーザル」っていうと公共事業みたいな印象になっちゃうんですよね。「プロポーザル方式とか、なかったっけ?」と調べてみたら、こんなの出てきました。プロポーザル方式(企画競争)入札とは?コンペとの違いや流れを解説 – 入札成功のための基礎知識 | 入札ネット+αより。

やっぱり、日本ではもはや「主に公共事業における入札用語」になってました。
そもそも「propose」という単語は元々「提案する」という意味であり、どうやらネイティブの方々でも「ビジネスの提案なのか、プロポーズなのかは文脈で判断する」という使い方のようです。
そして、このシリーズの最後の名場面。「待っててほしいんだ」の所です。
吹き替えセリフはこうでした。「someday,someday,no matter what it takes,he'll come back even if it kills him.So that's why,until that day comes,he wants you to wait for him,Ran.」
長いですが、「いつか、何をかけようと、殺されることになろうと、彼は帰ってくる。だからその日が来るまで、彼は蘭に待ってほしい」って感じなので、まあ大体はそのままですね。
そう、訳としては問題ありません。
しかし、ここは「私が日本人であることによる、英語への不慣れ」を一番感じてしまった所です。
というのも、このセリフ、直前に「新一兄ちゃん言ってたよ」と取り繕おうとした所で蘭に「聞きたくない」と魂の叫びで拒否され、胸がいっぱいになってしまったコナンが「絶対戻ってくるから、待っててほしい」と、こちらも心の叫びをぶちまけた上で「……って(新一兄ちゃんが言ってたよ)」と最後にかろうじて言い繕った、という解釈なんですよね、私は。だから、その後は「だから……だからね……」と、「何か言いたいけれど、まともな言葉が出て来ない」状態になっている。そう、私は受け止めていたんです。
そして、日本語だと「いつか必ず絶対に、死んでも戻ってくるから、それまで蘭に待っててほしいんだ」までを、主語を追加することなく続けてしまえるだけに、「自分の気持ち」として言うことができるんです。
しかし、英語だと文節ごとに主語が入るし、自動詞と他動詞だっけ?あの辺の区別があるがゆえに、「セリフの間中、コナンはずっと新一を他人と意識して話ができている、その余裕がある」という感じに見えてしまいました。
「だから……だからね……」も「Wait for him,because-(待っててあげて、だってー)」になっており、意味のある文章の出だし、「具体的なメッセージ」を出すことができてしまっています。
とはいっても、これは私が日本語ネイティブで英語に不慣れだから感じることであって、英語ネイティブの方々はこういった主語や動詞の形態も、無意識に変換されていると思うので、やっぱりこれは「私が英語に不慣れだから」感じてしまうんだろうと思います。
もう少しわかりやすくするため、「いつか必ず絶対に、死んでも戻ってくるから、それまで蘭に待っててほしいんだ」とGoogle翻訳に入れてみました。こうなります。

そして、語尾に「って」とつけてみます。

英語のセリフが、全体的にガラッと変わりましたね。日本語ではたった2文字を最後につけるだけなのに、英語ではかなり単語が変化しました。これが「日本語と英語の文法の違い」なんでしょうね。
あと、ラストの「父さんと母さんの思い出のこの場所で、ゲンを担いだ」というセリフ。これは2文に分けられていました。
「父さんと母さんの思い出のこの場所で」は「For Mom and Dad, this place holds a lot of memories.(母さんと父さんにとっては、この場所はたくさんの思い出のある場所だ)」
……なんか、思い出が増えてる(笑)。プロポーズしただけのはずなんだけどな。ここ、「this place holds a big(special) memories(ここには特別な思い出がある)」ではいけなかったのかしら。
「ゲンを担いだなんてな」は「And I hoped it would bring good fortune.(そして、ここが幸せな未来を運んできてくれることをを願った)」。
……なんだろう、パワースポットみたいな扱いになった感じ。一応、「迷信深い」という意味の「superstitious」という単語はあるようですが……「迷信」と表現するには、このケースは限定的すぎるんですよね。そして、重要なのは「場所」ではなく、「その場所で、父が母へのプロポーズを成功させたという出来事そのもの」なので、これはちょっと意味がズレるかな。
ということで、他にそれっぽい言い回しはないか調べてみました。
share his good luck=彼の幸運にあやかる
to follow the example=例にならう
この辺りの熟語でも良かったかもしれません。
というわけで、「命がけの復活」シリーズにおける吹き替え英語セリフについて、ご紹介と感想を書いてみました。さすがに疲れた~。
もうすぐCrunchyrollの視聴可能期間が終わってしまうので、そこから先はどうするか、まだ決めかねています。
とりあえず、もうすぐ今年の映画の情報がまた出るでしょうから、のんびり待ちたいと思います。というか、前売券の発売がもう2週間後に迫ってるんですよね。今年はマリオ新作が来るからか、全体的にスケジュールが早くて戸惑います。


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