ちょっと日本語の話でもしようかと

なかなか案件が来なかったので、もう新たな契約先をピックアップしようとテープ起こし業者を見繕ってて、何となく昔ハマっていた本のことを思い出しました。多分、某社の評判で見かけた「日本語に詳しくなる」という文言で記憶が刺激されたと思われます。
というのも、タイトルが、
日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ | 蛇蔵&海野 凪子 | マンガ | Kindleストア | Amazon
ですからね。(私は通販は基本的にAmazon派なのでAmazonのページで紹介)
 
確認してみたら10年も前の本でした。まあ、私が独身時代、旦那と知り合ってすらいない頃に読みまくってた本なので、そりゃ古いです。ただ、この本は「日本語のここはなぜこうなっているのか」とか「海外ではどうなのか」ということが主体なので、中身の話題自体が古くなることはあまりないと思います。
ちなみに、当時とても人気で連ドラ(確か深夜の枠で、リアルタイムでは見れなかった)にもなりましたが、原作に当たるこの本のほうはコミックエッセイという扱いで一つ一つの話題がブツ切りなので、ドラマのほうはかなりオリジナリティの強いものでした。確か、主役もこの表紙にあるような落ち着いた先生ではなく口の悪いギャルのキャラで、留学生のほうは割と原作どおりの設定でしたが(留学生の出身国とか年代とかを変えると、言い出すことも反応も変わるからここは変えようがなかったと思われます)、他の先生とかはこの本にはほぼ出てこないのでオリジナリティ全開でした。
DVDなどが出ているかどうかも分かりませんので、興味のある方は調べてみてください。タイトルは確かそのままです。
 
とりあえず概要としては、「日本国内にある日本語学校において、外国人留学生から日々投げられる日本語についての様々な質問に四苦八苦する先生の話」なんですが、その質問というのが、NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」ばりのシンプルかつ難解なものなのです。

  • 「教えていただけますか」と「教えてくださいませんか」はどう違うのか。
  • 「頑張れ」は本来、目下の人間を励ます言葉。では目上の人には何と言うのが正しいのか。
  • 「ですます調」は元々どう使われていたのか。
  • 存在する国としない国がある「助数詞」(ものを数える時の単位)。では、便器やスキー板の数え方の単位は?

こんな感じで、日本人が日本で生きていく上では疑問に思うことすらあまりない雑学的な知識が満載です。
ネタの1つに「日本ではテストの正解に○をつけるけど、世界的には正解に☑をつけ、○は間違いにつけることが多い」というのがありますが、これが原因になって殺されかけた教師がコナンにいましたわ……。
ただ、その話の発展として「世界の言葉はいろんな方向に書く。左に縦書き、右から横書き、下から上に縦書きまで存在する」というのはとても興味深かった。


ちなみに、2巻になると留学生の祖国も人数も増え、学校行事も描かれるようになります。個人的にツボだったのが「遠足の途中で、人数が増えるという怪奇現象が起きたりする」というくだりでした(もちろんホラー展開などではないです)。
ちょっと意外なのが干支です。割とアジア全体にあって、しかも国によって動物が少々変わるとか。
昔、ヒットした「フルーツバスケット」という「干支」がキーワードの少女漫画のアニメをよく見てましたが、干支に猫が含まれる国でも翻訳されてるのかしら……?
他にも、ひらがなとカタカナの誕生に関する事とか、濁点と半濁点って誰が考えたの?とか、「明日使えるムダ知識」(古い…)みたいなネタが満載です。
 
3巻になると、主人公の先生の同僚が(ほぼ)初めて出てきます。
日本語学校の先生たちは「留学生たちがどこまで学習を進めていて、どんな日本語なら通じるのかを把握して会話する」というのは興味深いです。そうしないと、習ってないフレーズをうっかり使った結果、「それどういう意味!?」とツッコまれまくるそうで(笑)。
あと、「日本にいる外国人は、何語がしゃべれて何語がしゃべれないのか外見からは判断できない」というネタは、都市部ではありがちかもしれない。私も昔、よく名古屋駅まで出てた頃には外国人に道を聞かれたことがありました。
「えっとねー、確か…」とか日本語でブツブツ言ってから「あっち」と日本語で答えたり、時間がないから「ステーションスタッフに聞いてください」「ここをゴーストレートです」とか適当に言語ミックスして答えてましたね。「まあ、聞こえる単語を適当に拾って解釈してくれるだろう」みたいな。
私も以前、単身オーストラリアに行ってましたが、そんな感じで店員さんとコミュニケーション取ってました。銀行の口座を開いたりもしましたからね(ちなみに、口座開設のときには日本人スタッフに対応してもらったので何も苦労しませんでしたが、別支店で口座を閉めたときには現地の行員さんに英語100%で対応されたので、聞き取るのにちょっと苦労しました)
 
そして、3巻の最後には卒業式があります。
みんな実在の留学生なので、卒業後の進路もおおまかに載っているのがなかなか興味深いです。そして「最後にみんなで何か歌いたい」となって出た結論が「ヨドバシカメラのCMソング」というオチ……もちろん却下されました(笑)。
最後にみんなで先生に叫ぶ「大きなお世話になりました!!」が印象深いです。
 
あと番外編というか、先生が海外の日本語教育現場を旅する4巻があります。これもなかなかに面白かったです。
これを読んで興味が出た方がいれば、一度読んでみてください。

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